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クリエイティブエージェンシー・PLAY TODAY Inc.の高波由多加と落合健太が再び登場。会社に成功をもたらしたAmPmの音楽制作や活動姿勢、また3年間の活動を振り返り、今後の課題・目標を語ってくれた。

Namy名義で音楽プロデューサーとしても活躍する高波由多加と、『カンヌライオンズ』での受賞経験もあるデザイナーの落合健太の2人を代表として、2015年に設立されたクリエイティブエージェンシー『PLAY TODAY Inc.』。Qeticでは、2016年1月に行ったインタビュー以来、二度目の登場となる。

前回のインタビューでは、「ホテルを作りたい」「ハコを作りたい」「音楽の甲子園をやりたい」といった目標を話してくれた二人。その目標は、高波の出身地である新潟県上越を拠点にした地域密着型の音楽&物産フェス<山のうえコンサート>の開催、同じく上越のイベントスペース「BASE 025」の運営などを通じて、着実に実現しつつある。

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また、会社設立から3年の間で、同社が仕掛けた最大のヒットが覆面音楽ユニットのAmPmだ。彼らの手掛けるレーベル〈PLAY RECORDS〉からデビューしたAmPmは、2017年3月に『Best Part of Us』を配信限定でリリースすると、Spotifyのグローバル・バイラルチャートで38位、USバイラルチャートでは6位にランクイン。インディーズの日本人アーティストとしては異例のヒット(2018年4月時点での総再生回数は1,200万回)となり、日本を飛び越えて世界各国でその名が知られることになった。

Turn Your Love Around / AmPm feat. Michael Kaneko (Lyric VIdeo)

2018年に入ると、AmPmの活動内容はさらに拡大。2月には、世界有数のEDMアーティスト、アフロジャックの公式リミックスを日本人で初めて担当、3月には世界最大のダンス・ミュージック・フェス<Ultra Music Festival>に招かれパフォーマンスを披露するなど、その勢いは今も留まることを知らない。

約2年振りとなる今回のインタビューでは、『PLAY TODAY Inc.』(以下、PLAY TODAY)設立からの3年間を振り返り、AmPmの成功が会社にもたらした影響や今後の課題・目標について二人に話を伺った。また、AmPmの顔である覆面の2人組、右と左にも途中で登場をお願いし、AmPmの音楽制作や活動姿勢について存分に語ってもらった。

Interview:高波由多加×落合健太

【インタビュー】創業3年目のPLAY TODAY inc.が語る、AmPmの成功と未来を見据えたクリエイティブ interview180410_playtodayinc_4-1200x800

――前回Qeticでお二人にインタビューさせて頂いたのは2016年の初頭でした。それから2年経ち、会社の設立からは3年目となります。まず、当時のインタビューで話されていた目標は、現段階でどの程度達成されたとお考えですか?

落合健太(以下、落合) 当時のインタビューで大きな目標として、ホテルを作るという話をしたんですが、もちろん大きなお金がかかるので、まだ達成はしていません。その目標に関しては今も変わらず、少しずつ近づいているところです。

――また、ハコを作るという予定もお話し頂きました。

落合 あの後、都内でも実際に探したんですが、コストやスペースを含めて見合う場所が見つけられなかったんですね。ただ、前回のインタビュー時には全く想定していなかった新潟の上越で、場所を借りて「BASE 025」というイベントスペースの運営を始めています。そこで地域に根差したアーティストを呼んでイベントを行ったり、規模が大きいわけではないものの、継続してやっているところです。

――高波さんの地元である新潟を基盤にして目標を実現しつつあるんですね。

高波由多加(以下、高波) 昨年、上越の安塚区という場所にあるキューピットバレイというスキー場で、グリーン・シーズンを利用した野外フェスを春秋で2回開催したんです。<山のうえコンサート>という音楽と物産のフェスなんですが、全国の地方からミュージシャンを呼んだり、上越以外の物産も集めたりして開催しました。

――東京ではなく、地元の新潟に目を向けたのは何故でしょうか?

高波 東京でやるのであれば、行政との繋がりを重視してお金をかけて開催しないと浮いてしまうと思うんですね。その点では、僕たちは地元との結び付きが強くて、スキー場は夏場であればスペースが空いており、企画次第で使わせてもらえるので土地代もかからないし、余計なコストをかけずに出来るのが強みだと思います。

落合 こういった地域と連携したイベントは、補助金や助成金を活用して運営することが多いと思うのですが、そういうお金をかけてやるイベントに継続的な意味があるのかな? とは感じていて。これは会社のポリシーというわけではないので、今後そういった資金を利用する可能性もありますが、まずは自社だけで出来ることからやろうと。

――会社の設立間もない2015年5月には、東京の恵比寿リキッドルームで<PLAY TODAY MUSIC FESTIVAL>(以下、PLAY FES)を開催されました。これは「音楽の甲子園」をやるという設立当初の目的を実現しようとした最初の大々的なイベントだったわけですが、このイベント開催の経験はその後の会社運営にどのように影響しましたか?

落合 もちろんお客さんはたくさん来て頂いて盛況ではあったんですが、呼んだアーティストの数も多くてハコ代もかかって、単純にお金がかかり過ぎてしまったんですね。数字上では余裕で赤字でした。自力でフェスなんてやっちゃいけないんだなって、勉強になりました(笑)。

高波 ギリギリのところで会社を潰さずに済んだんですが、このままでは気持ちが萎えてしまうということで、その年の8月に落合とニューヨークに行ったんですよ。そこで<Sleep No More>という観客が仮面をつけて参加するショーを見て「これは凄い!」と感銘を受けました。その経験がなければAmPmも生まれてなかったでしょうから、振り返ってみると面白い縁ではありますね(笑)。

【インタビュー】創業3年目のPLAY TODAY inc.が語る、AmPmの成功と未来を見据えたクリエイティブ interview180410_playtodayinc_3-1200x800

――その経験を経て、2016年は『PLAY TODAY』にとってどのような年になりましたか?

落合 会社としては、<PLAY FES>の赤字を大きく引きずっていたので、2016年はその赤字を一旦ゼロに戻すべく働いていました。

高波 僕は新潟を拠点として実家で農業も手伝っていたんですよね。そんな繋がりを通して地元との関係を広く深くしていったことが「BASE 025」や<山のうえコンサート>に繋がっていきましたね。

――また、この頃から〈PLAY RECORDS〉というレーベルの運営も本格化していきました。今やPLAY TODAYの看板となっているAmPmも同レーベル所属ですね。

高波 〈PLAY RECORDS〉に関しては、イベント等を通じて知り合って音楽的にも人的にも情熱を持っているアーティストに声をかけるようにしています。〈PLAY RECORDS〉内の〈SPIRIT SOUL〉というレーベルについては、僕が昔から好きなソウルフルなハウスミュージックに特化して続けているんですが、〈PLAY RECORDS〉としてはジャンルなどは関係なく運営していますね。縁とタイミングと波長が合えば一緒にPLAYしようというような意識でやっています。

落合 レーベルとしてはまだ規模も影響力も大きくはないですが、その中で一組が飛び抜ければ他のアーティストも牽引できる形になるので、どうやって一点突破させられるのか。そこは悩んだところではあります。結果として、AmPmが飛び抜けた形になったので、そこからApple MusicやSpotifyとのコネクションが生まれて、他のアーティストにも少しは恩恵が返せるようになったんではないかと思います。

【インタビュー】創業3年目のPLAY TODAY inc.が語る、AmPmの成功と未来を見据えたクリエイティブ interview180410_playtodayinc_5-1200x800

――Spotifyが日本でローンチしたのは2016年9月。2017年3月に“Best Part Of Us”でデビューしたAmPmは、Spotifyのグローバル・バイラル・チャートで38位にランクインして、日本に先行して世界で結果を出すことでブレイクを印象付けました。お二人は、Spotifyを筆頭とするストリーミング・サービスの上陸をどう見ていましたか?

落合 その頃はビジネスとしては全く考えていなくて、いち音楽ファンとして「待ってました!」という感じでした。月々定額で色んなアーティストの音楽が聴き放題なんて、音楽好きとしてこんなに素晴らしいことはないじゃないですか。

高波 僕は個人的にCDとかアナログが好きなので、最初から将来性を感じていたわけではないです。ただ、僕はイベントの現場で人と触れ合う機会も多いので、そういった現場の雰囲気からこのままではいけないとも感じていて、新しいものには手を出すようにはしていました。

――〈PLAY RECORDS〉のリリースは、現在のところ配信がメインとなっていますが、それはあえて戦略としてやっているわけではない?

落合 レーベルとしてまだ未熟な状態なので、配信に絞ることで、限られた人数で最大限のパフォーマンスを目指しているというだけですね。配信のみにこだわっているわけではなく、今後機会があればフィジカル・リリースも検討していきたいと思っています。

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