〈RETALK〉 第2段『Calm presents K.F. Remixes』のアナログ12インチ限定リリースにあたり、先日Calm氏、Gonno氏、大城氏[RETALK代表]に鼎談インタビューを行ったが、残念ながらスケジュールの関係でもう1人のリミキサーであるTHA BLUE HERBのO.N.O氏には話を聞くことが出来なかった。しかしO.N.O氏が東京に来る予定があるという話が舞い込み、今回のRemixについて是非とも話を聞きたいと思い、急遽、インタビューをセッティングした。何分、急な事であった為、こちらで事前に作成した質問表を基に〈RETALK〉代表・大城氏からO.N.O氏へインタビューを行うという異例の形式となった。以下がそのインタビューである。

〈RETALK〉 緊急Interview:O.N.O[THA BLUE HERB]×大城[RETALK代表]

――『Calm presents K.F. Remixes』でのRemixありがとうございました。まずRemixにあたり、何故、この曲を選んだのでしょうか?

O.N.O(以下:O) アルバムの中のダンストラックを選んでダンストラックを作るのも、退屈な気がして、そうじゃない曲の中から選びました。この曲はベースラインが印象的で、Remixの素材として面白いと思ったんです。

――Remixにあたって気を付けた点はありましたか? 良かった点や難しかった点など、仕上がりについてはどうでしょうか?

O 今回は、Calmさんのリスナーを意識したダンスミュージックに仕上げました。素材がよかったので、作業自体は結構スムーズにいきましたね。普通Remixだとオーディオデータだけしか貰えないんだけど、CalmさんはMIDIデータもくれたので凄い面白かった。それがあったのでBPMも大きく変えれたし、音色も差し替えたりと自由度が高かった。自分の中では、自分ぽくなくて面白い仕事ができたと思う。

――CalmさんとO.N.Oさんが50/50で融合してるRemixだと思ったのですが?

O そうだね。Calmさんの事は凄く意識した。

――でもO.N.Oさんのカラーもしっかりでてますよね?

O いつもは、自分1色になっちゃうんだけど、やっぱCalmさんの存在はデカいからね。

――特にビートにオリジナリティーを感じたのですが?

O クラブ・ミュージックの場合、特にビートが弱いと成り立たないので、1番こだわってますね。

――ビートの打ち方も独特ですよね?

O 今回は、自分の中では比較的オーソドックスな方かなと思ってますが(笑)、あまり伝統芸能的な事はやりたくなくて。

――キックがなった瞬間にO.N.Oさんだとわかりました(笑)。

O 鳴りには本当に注意を払っていて、特にキックはダンスミュージックの場合、曲の7割くらいを占めちゃうからね。

――あのキックは、ハード機材ですか?

O そうだね。でも俺、ハード機材のイメージが凄いついてるんだけど、ソフトシンセも半分くらい使ってるんだよ。ただハードのシーケンス作業が好きで、ハードのシーケンサーを使ってソフトを動かしたりしてる。

――意外ですね!! 音色とかグルーヴの問題じゃなくて?

O そう! 音が気に入ればどっちでも良いっていうか、むしろPC1台で完結するなら、それでも構わないですね。

――この前、Calmさんのパーティーへ遊びに行ったら、あの曲をかけてました!

O いやー、それが1番嬉しいね。BOSSもめっちゃ気に入ってたよ。BOSSには他の人にも渡したいからって言われて、追加で渡したよ(笑)。

――本当ですか!?

O あの辺の音楽が好きな人たちに向けて、狙ってつくったから、うまくハマってくれて嬉しいよ。

――今後の予定を教えてください。

O onomono名義でミニマルテクノをやってるアルバム『Unifys』が9月11日(水)にリリースされます! 〈Underground Gallery〉でアナログonlyでだしてたシリーズ全18曲をまとめたCDと、さらに新しく10曲くらい足してライヴMIXしたCDの2枚組です。あとは、THA BLUE HERBも8月14日(水)にDVD『PRAYERS』がリリースされるので、楽しみにしていて下さい。

Interview by大城[RETALK代表]
text by蟻[ari](moph records)

★Calm氏、Gonno氏、大城氏[RETALK代表]の鼎談インタビューも併せてチェック!!

Release Information

Now on sale!
Artist:O.N.O/Gonno
Title:Calm presents K.F. Remixes
RETALK
RTJP-002
¥1.800(tax incl.)