「僕は小さい頃に、絶対陶芸は継がないって決めてました。」
ポールさん
清野 僕とポールさん、地方出身なんですよ。大学で出てきた感じですよね?
ポール そうそう。
清野 僕は東京じゃなくて、大阪の大学に進学したんですけど、有坂さんは東京ですよね?
有坂 そうですよ。
清野 まず、そこが3人の違う所ですね。
有坂 (ポールさんに向かって)どこですか出身?
ポール 出身、こう見えて、栃木県なんですよ。
3人 (笑)。
ポール 完全にネタ化してるんですけど、親父がアメリカ人で母親が日本人で、実家で陶芸やってたんですよね。あの、益子っていう小さい街なんですけど。
有坂 益子は陶芸の街ですよね。
ポール あそこで陶芸するために、アメリカから来て陶芸をしてして。僕は小さい頃に絶対陶芸継がないって幼心に見て思ったから、大学から東京に引っ越して。
清野 東京憧れてました?
ポール 憧れては別にないけど。栃木県って、特に僕の住んでた街って、東京との距離感みたいのは特殊で。すごい遠いんですけど、直線距離は遠くなくて。なんで遠いかっていうとJRがもよりにないからっていう。一回第3セクターの一時間に一本くらいしかない鉄道で、一時間くらいかけてJRに行き、そっから水戸線で宇都宮方面に出て、東京行かないといけないんです。乗り換えがめちゃくちゃめんどくさい!だから、東京は行くのが遠くて。そういう意味では、東京は魔境みたいなところでしたね。
有坂 ほぼ行ってない?
ポール 行ってない。高校の時に美術系の大学受けたから、その時に美術予備校に夏と直前だけ、来たかなぁってだけで。遊びに行くとかは、なかったですね。
「みんなと同じことしたくなかった。
みんな東京に進学するから、大阪行こうって!」
清野さん
清野 僕は親と仲悪くて。
ポールと有坂 そうなんすか!
清野 そうそう、親と仲悪くて、もう離れたいなぁと思って。岩手だから……。
有坂 出身が岩手で、大学が大阪?
清野 そうそう。なんで大阪にしたかっていうと、東京みんな行くから、誰にも会いたくないなぁと思って(笑)。
ポール (笑)。何があったの?そんなつらいことが(笑)?
清野 んー、なんかみんなと同じ事したくないなって思って。みんな東京に進学するから、じゃー、東京に進学しないほうがいいなって思って。しかももっと親と離れて暮らしたいなと思って、それで大阪にしたんだけどね。
ポール 大体岩手からだと、東京があって、それで大阪だからね。ちょっとスキップっていうか、飛ばしてる感じがあるよね!
ポール 有坂さんは、逆に東京なんすか?
有坂 僕東京で、練馬なんですよ。でも、東京のどこなのって聞かれて練馬って答えると、あー残念って(笑)。練馬といいえば、練馬大根ねって!いやいやそんなのないから!
3人 (笑)。
有坂 で、練馬の中で何回か引っ越して、うちの両親が小2の時に離婚して、同じ練馬区内に引っ越したんだよね。そしたら、引越し先の2階に住んでた人がノイローゼで、たまにうちに乗り込んできて、これは危険だと思ってもう一夜で引っ越しを決めて。そして、また同じ練馬区内に引っ越したんだよね。それで、高校卒業までいて、専門学校が金沢だったんですよ。
ポール 金沢?
有坂 そう。石川県の方で2年間生活して、また東京戻ってきて。
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