【Interview】松崎しげる、本場フランスでチコ＆ザ・ジプシーズと“愛のボラーレ”のコラボレーション。その裏側に迫る！！

元ジプシー・キングズの最重要人物チコが結成した現代最高峰のジプシー・バンド“チコ＆ザ・ジプシーズ”。2012年7月、彼らの結成20周年を記念して発売されたカバー＆デュエット・アルバムの企画第一弾として『チコ＆ザ・ジプシーズ＆フレンズ』がリリースされたが、本国フランスにて本作は早くもプラチナ・ディスク獲得し、大ヒットを記録！　日本では馴染み深い楽曲を中心にセレクトされ、限定で6曲も追加収録された日本独自編成盤『愛と情熱のジプシーズ』として2月6日（水）にリリースされるので、今から注目したい。

また、今作の目玉として、松崎しげるとチコ＆ザ・ジプシーズの豪華コラボレーション実現した事も注目だ！　本プロジェクトは、松崎氏自らフランスへと渡り、本人達とパリ・レコーディングを行ったとのこと。曲は英絵院のジプシー・ポップスと名高く、某ビール会社のCMソングでお馴染みの“愛のボラーレ”。レコーディングしたのはスペイン語ヴァージョンと日本語ヴァージョンで、ミュージック・ビデオも解禁！

フランス現地、そしてチコ＆ジプシーズ違和感無く馴染みまくっている松崎氏に、今回のコラボレーションについて、Qetic独自でインタビューを行った！

Interview：松崎しげる

”愛のボラーレ feat. シゲル・マツザキ” Rec in Paris トレーラー

――今回のチコ＆ザ・ジプシーズの”愛のボラーレ”のカヴァーはどのような経緯でやる事が決まったのでしょうか？

以前からチコ＆ザ・ジプシーズ“愛のボラーレ”の出だしの声が僕の声に似ているって言われてたんだよね。そうしたらレーベルの方から「チコ＆ザ・ジプシーズが今フランスでレコーディングしていて、松崎さんとコラボしてほしいって話があるんだけど。」って声をかけられて。実はチコ達の“愛のボラーレ”はカヴァー曲で、原曲はもっとスローなテンポで歌っていたもの。本当はそれを歌いたかったんだけど、それとは別として面白い企画だと思ったし、この曲に関しては自分の体の中に基礎として築かれている部分もあったから2つ返事でOKしたんだ。

それで、3泊5日ぐらいでフランスに行って、一緒にコラボレーションしたんだけど、最初から最後まですごく面白かったよ！ はじめ、いきなりスタジオに行ったらメンバーが皆居たから、「ちょっとギター貸してくれる」って言ってギターをジャーンって弾いて“愛のボラ―レ”の出だしを歌ったら、皆続きを歌ってくれて。その後に握手して挨拶をした。笑　音楽は国境が無いってよく言われているけど、本当に無くてね。ギターを弾いている人がいて、一緒に音楽好きな人が同じ場所にいたら、言葉が通じなくて黙っていてもそうなるんだよね。それからレコーディングをしたんだけど、言葉がはっきりわからないから教えてくれって伝えたら、チコ達が一生懸命教えてくれて。そういうベーシックなものって一番楽しいよね。

――本場のラテンの方たちと混ざっているのに、そのラテン度っていうのが一切違和感ないのがおもしろいですよね。

このミュージック・ビデオも彼らと会って1時間ぐらいしか経ってない時に撮影したんだよね。外人よりも、黒い。一度プラハで撮影をしていた時、好きなギター屋で見ていたギターが撮影中どうしても気になって、スタッフに「さっき来た日本人が見ていたギター、まだありますか？」って行ってきてもらったら「えっあいつインディアンじゃないの？！」って。笑　それだけ、多国籍な部分はあるんだろうし、雰囲気的には馴染めちゃうね。特にラテンのものが好きだから自分の体の中に入っていてすぐ馴染めちゃうんだ。面白いよね。そういえば、チコがフランスの新聞のインタビュー受けたとき、あのシゲル・マツザキって日本人なのか？っていうのが書いてあったね。あっちからしてみれば、俺が日本人じゃないって思ってるのかもしれないね。笑

――今回のコラボレーションをきっかけに、今度はチコ＆ザ・ジプシーズと一緒に“愛のメモリー”を歌うのも見てみたいです！

やりたい！　実は“愛のメモリー”がスペインを意識していて。スペインの曲と言えば空に向かって歌うラブソングのようなイメージだから、デビューした頃にはスペイン語で歌っていたりもしていたぐらい。それに、フランスに行ったときにも“愛のメモリー”をチコ＆ザ・ジプシーズが歌ったら面白いよねって言われたし、来年チコ達が世界の色々な曲のカヴァーをするから実現するかもしれないね！

text＆interview by Yuka Yamane
photo by Ken Suzuki

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