7月12日 ワールド・ワイド・フェスティバル@フランス・セット
現地に到着して、まずはジャイルス・ピーターソン(以下、ジャイルス)に到着したことを報告すること、それに彼のプレイを見に行こう! と、元さんの提案で、同行のスタッフと3人で行ったのですが、ジャイルスがDJをしているビーチステージは宿泊したホテルから思ったよりも遠くて、結局1時間ほど歩きました。着いた時にプレイは丁度終わったところだったけど、ジャイルスはまだそこにいて無事挨拶もできました。
<ワールド・ワイド・フェスティバル(以下、ワールド・ワイド・フェス)>は、ジャイルスが立ち上げて主宰をしているフェスで、今年で10周年。今では1週間にわたって開催されるほどの規模のフェスとなりました。<ワールド・ワイド・フェス>では、このシーンを作った彼を慕って、ベルギーのDJ レフト、ボイラールームを立ち上げたトリスタンbPm、ロブ・ギャラガーa.k.a.アール・ジンガー、ローラン・ガルニエ、ヘンリク・シュワルツ、日本からは沖野修也さんや松浦俊夫さんなどなど、さまざまなジャンルのDJ、バンド、アーティストたちがワールドワイドファミリーとして世界中から招集されます。約10年、ソイルが活動を続ける中で、ジャイルスを中心にキーパーソンになったDJやミュージシャンたちが一堂に介し、世界中のダンスミュージックシーンの主要な人物が全員そこに集う。
その<ワールド・ワイド・フェス>の最終日は、ソイルがライブをして、ローラン・ガルニエ、そしてジャイルスのプレイで朝を迎えて終わりを迎えることになっていましたが、その重要な役割をまかされ、このシーンの中心に僕たちはいるんだという実感が改めて湧きました。また、偶然にも<ワールド・ワイド・フェス>がヨーロッパツアーの締めくくりとなり、さらにその中でクロージングステージ最後のバンドセットという役割……ライブが終わった後も見慣れた仲間たちが出迎えてくれる。僕は朝までいましたが朝日が昇るのを見て、「このファミリーの一員でいることができて、本当に良かった。」そう思い、自然と涙を流し会場を後にしました。
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