――クエンティン・タランティーノ、モンテ・ヘルマン、ガス・ヴァン・サントやコーエン兄弟などの特別協力のみ ならず、クラウド・ファンディングと言う形で制作が実現した本作ですが、アメリカ映画界では実際にクラウド・ファンディングはどのように 浸透されていますでしょうか?
クラウド・ファンディングは世界中で行われるべき製作方法だと思います。これは素晴らしいと思います。今年行った“Don’t Knock The Rock Film And Music Festival”で何本か映画を上映したのですが、その半数以上がクラウド・ファンディングを利用したものでした。
音楽、映画、アート、服飾…全てのクリエイターが作品を作る支援していく素晴らしいものだと思います。日本の若いアーティストやプロデューサーの人たちもクラウド・ファンディングを活用してください!
――音楽、映画に対して全く新しい距離感で接する事が出来る時代になりました。映画/音楽を作ることも、観賞することも全く新しく体験する時代になりました。それに対しての懸念、もしくは期待はどのようなものがありますか?
新しいデジタルとインターネットの時代が押し寄せてきたことを脅威に感じることもあります。しかし、映画を制作する上で、デジタルカメラを便利に、容易に使えることや、インターネットを利用して編集作業が出来たりすることはとてもいいことだと思います。Netflixのようなものは映画制作者にとってとても良いものだと思います。
――一見ノスタルジックでありながらも、じつは普遍的なテーマが込めている本作ですが、改めて本作に込められている想いを教えていただけますでしょうか?
目新しいものが、“新しい”とは限らないと私は思います。友情が傷ついた心を治し、新しい愛を求める力になる。それはとても深い愛になる。
――主人公のブレットのように挫折を味わっている人に対して是非ともメッセージをお願いします!
全ての若者は、狂おしいほどの恋に落ちるべきだし、激しく失恋するべきだし、それらを全部音楽や映画にして、そしてまた愛して、愛して、愛していくべきなのです。
text&interview by Ken Suzuki