この作品が教えてくれたこと。
仲間・家族・恋人、大切な人を大切にする。
一番近くにいてくれるからこそ、かけがえのない存在。
――今宿麻美(モデル)

セックスもドラッグもなく、ロックンロールだけがある。
人生、うまく行かないことばかりだけど、
音楽の話をしたり演奏するだけで前向きになれるよな。
――高橋修(「ミュージック・マガジン」編集長)

エンティン・タランティーノ、モンテ・ヘルマン、ガス・ヴァン・サント、イーサン・コーエンなどアメリカのインディペンデント映画を牽引する監督たちから様々な支援、協力を得ながら総製作費25,000ドル(250万円)で作り上げられたロックン・ロード・ムービー『ストラッター』がいよいよ9月14日(土)より公開となる。

タイトルの『ストラッター』は翻訳すると、気取って歩く人。最愛の恋人=女神(ミューズ)に突然捨てられ、さらに自分のバンドも解散の危機を迎えてもロッカーのブレットこそこの『ストラッター』なのである。冴えなくても、自分の気持ちには絶対に嘘はつかない。そんな彼と彼の周りの人々との青春の日々をスタイリッシュに、ユーモラスに描き出した本作は、誰にでも共感せずにはいられない悲喜こもごもがたくさん詰まっている。

『フォー・ルームス』(95年)の1話目から、『ガス・フード・ロジング』(92年)、『グレイス・オブ・マイ・ハート』(96年)などを手掛けてきたアリソン・アンダース監督が、13年ぶりにカート・ヴォス監督とタッグを組み、絶賛されてきた『ボーダー・レディオ』(87年)、『シュガー・タウン』(99年)に続く、“南カリフォルニア3部作”最終章として本作を完成させた。

【インタビュー】タランティーノからダイナソーJr.まで。珠玉の話題作『ストラッター』アリソン・アンダース監督のインタビューをお届け! film130910_strutter_sub4