――また収録曲である、“カレンダーの13月”と“ソロジー”の制作秘話などありましたら教えてください。
“カレンダーの13月”は、もともとは2013年1月に大阪、東京で行ったワンマンライブ<カレンダーの13月>で披露をしていますが、このライブ自体が1年がかりの企画になっていたんです。その内容は、2012年の1月から12月まで、その月の曲というものをそれぞれ書いて、その月のライブでしかその曲を披露しないということを続けていました。この12ヶ月の曲たちは全て並べて聴くと、長い続き物の物語になっているんです。そして、2013年の<カレンダーの13月>では、その曲たちを、20分くらいずっと、一気に続けて聴いてもらったんです。それで、その番外編というかエピローグ的に、12ヵ月が過ぎた後の、「幻の13月」の物語を歌いたいなと思って制作しました。大きな喪失感を歌った1曲です。“ソロジー”は、18歳の頃に書いていたもので、それを20歳当時の私が歌っているまま、今回収録しています。生まれて初めてのグランドピアノのレコーディングの時に、ピアノと「せーのっ!」で録ったものです。そのレコーディングでは、凄まじい集中力を発揮していて、この初めての感じを、ぜひみなさんに聴いてほしいなと思い収録しました。もともと”ソロジー”という曲を、マネージャーさんが長年気に入ってくださっていたのもあって、ようやくリリースができるので嬉しいです!
――冒頭の楽曲制作のお話でも出てきましたが、植田さんとマネージャーさんは、とてもいい信頼関係なんですね。そして、“スペクタクル”のMVですが、砂漠での撮影と、かなり壮大な作品へと仕上がっていますね。
生まれて初めての砂漠体験。遠くにラクダも見えました! 撮影日の天候は本当に神頼みでしかありませんでしたが、このお天気こそが今回、一番のテーマにもなっているので、「本当に晴れてよかった!」と、心から思いました。真っ青で、不思議なくらい綺麗な空を見ながらひたすら歩いている、厳しい寒さの中での撮影でしたが、本当に嬉しかったですし、ありがたい気持ちでいっぱいでした。
▼植田真梨恵 -“スペクタクル”
――制作のお話で「ポジティブでもネガティブでもない、逆に言うと陰でも陽でもあるような」というお話しをお伺いしたら、砂漠、そして天候が晴れることはとても重要だったということがまさに伝わってきます。これも「スペクタクル」ですね。また、リリースに伴ってツアーがはじまりますが、追加ツアーもすぐに決まりましたね。
<植田真梨恵Live of Lazward Piano “Old-fashioned.”>が1月16日からスタートしました。今回のツアーは、少しクラシカルな雰囲気もあるので、その雰囲気にあった素敵な会場を重視して選んでいるという部分もあります。そういう空間の中で、ピアノとアコギだけで構成された、本当に純粋な音楽だけをやっている空気を、みんなで一緒に共有して楽しめたら嬉しいです。ライブの中では、緊張感が生まれるような、結構張り詰めるような時間もあります。そうゆう瞬間があるのというのも、また楽しみのひとつですね。
――その瞬間も、また「スペクタクル」を感じることができそうですね。
そうですね。その、ピリっと張り詰めた空気感から、ドワっと変わって行く展開も、「スペクタクル」なんじゃないでしょうか(笑)!
――今後の展望について教えてください。
まだまだ曲をもっともっと書いていきたいです。今よりまだまだできることを増やしていきたいですし、クリエイティブな視点や感覚で、素敵なものをたくさん見て、いろんなところへ行って、その時々の感情や情景の純度が高い音楽を作っていきたいなと思っています。創作をするということにも、もっと貪欲にいきたいと思っている2016年。それをどんどん解き放って、より遠くまで届くといいなと思っています。
――このインタビューを読んでいる読者に向けて、メッセージをお願いします!
日々、人それぞれの毎日を、みなさんがそれぞれに過ごしている中で、私の曲を誰かが聴いてくださっているということが、未だにうまく実感が湧かないでいます。しかし、音楽で少しでもパワーが沸くならば、とても素敵だと思っているんです。私自身も何度も音楽に力をもらってきたので、音楽を通じてみなさんと繋がれたらなと思っています。いつかまたライブでお会いできたら嬉しいです。
――今日はお散歩しながらの色々とお話をお伺いさせていただきましたが、いかがでしたか?
濃密でしたね! エッジが効いていて、柔らかいだけじゃないところもよかったです(笑)。今日は濃密なお散歩を、どうもありがとうございました!
今回のお話をお伺いした、植田真梨恵のチェキさんぽ!の様子はコチラから
EVENT INFORMATION
植田真梨恵Live of Lazward Piano “Old-fashioned.”
2016.01.30(土)
OPEN 18:00/START 18:30
名古屋・ボトムライン
TICKET:チケットぴあ
2016.02.05(金)
OPEN 18:00/START 18:30
札幌・KRAPS HALL
TICKET:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス
2016.02.07(日)
OPEN 14:00/START 14:30 <昼公演>
OPEN 17:30/START 18:00 <夜公演>
仙台・retro Back Page
TICKET:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス
2016.02.11(木・祝)
OPEN 17:30/START 18:00
大阪・大阪市中央公会堂 中集会室
TICKET:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス
2016.2.13(土)
OPEN 17:30/START 18:30
東京・東京キネマ倶楽部
TICKET:チケットぴあ、ローソンチケット
EVENT INFORMATION
2016.02.06(土)
タワーレコード札幌PIVOT店 イベントスペース
RELEASE INFORMATION
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