––––これまで洋楽にまつわる様々な思い出があると思いますが、その中でも印象に残っているものを教えてもらえますか? 真面目なものでも、笑い話でも大丈夫なんですが。

笑い話、ありますよ(笑)。今レギュラーでやらせて頂いているタワレボの洋楽配信番組「タワレコ渋谷洋楽第二企画室」に初心者コーナーがあって、私が高橋芳朗さんに色々と教えてもらうコーナーなんですけど、そこでクラッシュのファースト『白い暴動(原題:The Clash)』を紹介した時、私は全然クラッシュについて知らなかったので、ジャケットに書いてあるレコード会社名の〈コロムビア〉を見て「コロムビアかぁ」なんて呟いていたんです。それで本番が始まって「リサさん、今日のアルバムを紹介してください」って言われた時に、「今日のアルバムはザ・クラッシュの『コロムビア』です!」って紹介してしまって……(笑)。

––––ははははは。でも、時にはそういう思い違いってありますよね。

みんな「えっ!? そんなアルバムあったっけ?!」って(笑)。本当に恥ずかしいエピソードです(笑)。でも、たとえば、“ジャケ買い”というのもそうで、音楽って詳しい情報を知らなくてもいい作品と出会えることだってあると思うんです。自分が聴いて「いいな」と思えばそれでいいし、直感で歌がいいなと思ったりすれば、本当はそれでいいわけなので。もちろん、詳しい情報を知るのも面白いわけなんですけど。

––––まさに。歌詞が分からなくても洋楽を楽しむことは出来る、というのと近い感じがします。リサさんにとって、洋楽とはどういう存在ですか?

自分にとっては身近なものだし、大好きなものですけど、たぶんずっと“憧れ”なんだと思います。ずっとそばにあって欲しいし、でもたぶん手は届かない。だから憧れるんだろうな、って。私は専門家の方のようにきちんと説明することは出来ないですけど、自分の根拠のない熱量で紹介して、それで洋楽をもっと好きになってくれる人がいたり、そのきっかけになったり出来るなら嬉しいんです。洋楽番組も、そんな気持ちでやらせて頂いてますね。

【インタビュー】バニラビーンズ・リサが考える“洋楽”の魅力とは? interview140724_vanilla-beans_sub5

––––では、音楽を紹介するという意味で、これからやってみたいことはありますか?

フェスのレポートをやってみたいです。好きなアーティストだけじゃなくて、知らないアーティストも含めてやってみたいです。たとえば私、<サマソニ>のアイランド・ステージ(-ASIAN CALLING-)ってすごく好きなんですよ。そこで触れたことのないかっこいい音楽を知ることが出来るし、それがフェスの楽しいところだと思いますし。あとは、専門的なことは書けないですけど、ライヴ・レポートも出来たら嬉しいです。

––––バニラビーンズとしてはどうでしょう?

バニラビーンズとしては、もっとフェスに出てみたいですね。今年は<TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)>だけなので、来年以降の話になると思うんですけど、冷静に見ていてバニビってもっと色んなところに出てもいいんじゃないかな、って思うので。あとは対バン形式のライヴ<風は吹くのか!?>もVo.9(8月4日開催:D.W.ニコルズとの共演)まで決まっていて、12月(18日)に単独ライヴも決まっています。なので、今年はそこに向かって全力で走っていく感じですね。

text & interview by Jin Sugiyama
photo by 横山マサト

Program Information

バニラビーンズ・リサおすすめ! ジェイク・バグを知るならこのライヴを入門編に★
洋楽年鑑 ジェイク・バグ iTunes Festival 2013
2014.07.30(水)16:30

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Jake Bugg -“Slumville Sunrise”

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