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Young Juvenile Youth(YJY)が2015年のミニアルバム『Animation』から2年半を経て、エイフェックス・ツインのビジュアルコラボレーターWEIRDCOREがMV制作したことで話題の“Slapback”も収録のファーストアルバム『mirror』を完成させた。ファッションやアート、映像との積極的なコラボレーションを行うヴォーカルのゆう姫、その先鋭的な作風が世界的に注目されている電子音楽家のJEMAPURからなるYoung Juvenile Youthの2人に話を訊いた。

デジタル・ネイティヴのフラットかつボーダレスな価値観を反映した変幻自在のエレクトロニックミュージックとシュールレアルな歌詞をクールなメロディセンスで彩るYoung Juvenile Youth

ファッションやアート、映像との積極的なコラボレーションを行うヴォーカルのゆう姫とその先鋭的な作風が世界的に注目されている電子音楽家のJEMAPURからなる彼らが、一躍脚光を浴びた2015年のミニアルバム『Animation』から2年半を経て、ついにファーストアルバム『mirror』を完成させた。

この2年半の間に、世界の音楽シーンでは、エレクトロニックミュージックの自由度の高さがR&Bと化学反応することでデジタル・ネイティヴの価値観を代弁したオルタナティヴR&Bの大きな潮流が生まれたが、果たして、彼らは本作の鏡面的な音楽世界に何を映し出しているのか?

未来に向け、新たな表現の可能性を切り開くべくスリリングな音楽の冒険を続けるYoung Juvenile Youthの2人に話を訊いた。

Interview:

【インタビュー】Young Juvenile Youth がアルバム『mirror』で表現する鏡面的な音楽世界 interviw_yjy_MG_2327-700x467

——2012年の始動から4作のシングルとミニアルバム『Animation』を経由した5年の歳月を経て、初のフルアルバム『mirror』がいよいよリリースされます。まずは、配信とカセットで発表された前作シングル『Youth / A Way Out』から1年のブランクを振り返っていただけますか?

ゆう姫 思い起こせば、必ずしも調子が良かった1年ではなかったというか、産みの苦しみを味わった期間だったと思いますね。

JEMAPUR 僕自身いわゆるポップミュージックをほとんど聴いてこなかったということもあって、YJYでは楽曲としての顔が決まらない状態がしばらく続いていたんです。普段接している電子音と違って、声にはその人の温度や感情など人間的な情報が含まれています。人によっては冷たく聞こえる電子音を違和感なくどう融合させるか。今回の作品では、そういう試みもあり、自分の中でバランスを見つけるために、かなりの時間を費やしました。

– Youth

——改めておうかがいしたいんですが、Young Juvenile Youthの制作プロセスについて教えてください。

ゆう姫 ベースとなっているのは、JEMAPURが作ったトラックに対して、私がメロディを乗せては返すというやり取りですね。ただ、今回のアルバムを作るにあたっては、JEMAPURのトラックに対して、その都度、全く違うメロディを乗せたりしているうちに迷子になってしまったこともありましたし、その時点で確信を持ってやったことも時間が経つと気に入らなくなってしまったり。だから、2人共、リミッターを外して、限界を超えて、お互いが納得できる地点を延々と模索していましたね。

JEMAPUR 人間の感性が一つの状態で固まることはないと思うんです。今日は良いと思っても、次の日には全然良くないと思うこともありますし、そういう繰り返しのなかで時間をかけることによって、本当に自分がいいと思える形がだんだん見えてくるんですよね。その過程が普遍性を追求する行為なのかなと思います。

——では、作詞の取り組みについてはいかがでしょうか?

ゆう姫 歌詞に関して、以前の作品は響きで言葉を選んでいたし、抽象的な世界を描いていたんですけど、今回の歌詞はもうちょっと自分の思いを乗せたり、感情に忠実な言葉を選んだり、より現実的なものが増えたかなと思います。

JEMAPUR 抽象から超現実に入ったような感じ。

ゆう姫 うん、そうかもしれない。

——ただ、JEMAPURくんとのやり取りのなかで、ゆう姫さんがメロディを変えれば、言葉も変わるでしょうし、そこで表現される歌詞の世界も当然変化しますよね?

ゆう姫 そうなんです。だから、私の歌詞は書いている途中でメロディが変わったり、新しく付け足したりしていくうちにストーリーも変わっていって、最終的には別の話になったりもするし、こうだと決め込まず、その変化を楽しみながら作っていますね。

【インタビュー】Young Juvenile Youth がアルバム『mirror』で表現する鏡面的な音楽世界 interviw_yjy_MG_2355-700x467

——一方でここ数年来、FKAツイッグス、ケレラ、ソランジュ、ドーン・リチャードといった、いわゆるオルタナティヴR&Bと呼ばれるアーティストの存在感が増してきています。個人的には、Young Juvenile Youthの音楽ともシンクロする部分もあるのかなと思うんですが、いかがですか?

JEMAPUR ここ最近面白いな、と思う動きをしているのは移民系の20代の人たちが中心になっている印象があります。インターネットをはじめとした通信インフラの進化によって、今までのではサイレントだったレイヤーの表現の領域が勢いを増していて、多様な表現が提案出来る時代になったというのはとても面白い状況だと思います。YJYも一つの同時代的な動きとして、日本にも新しい動きがあるということを発信していきたいですね。

——確かに、R&Bシーンにおいて、移民系のバックグラウンドをもつアーティストでは、リアーナはバルバドス出身、FKAツイッグスにはジャマイカ人の血が、ケレラにはエチオピア人の血が流れていることがよく知られていますよね。

JEMAPUR 僕らはフラットな視点に立っているので、誰にどの血が流れているという風に捉えてはいないのですが、今回マスタリングをお願いしたMuckyはSevdalizaのプロデューサーで、Sevdalizaも元々はテヘラン出身ですよね。彼らもよりインディペンデントな発信の仕方を考えていて、実際にローカルよりもネットを介して世界的に認知されていたりします。

僕らの世代はローカル性というよりインターネットが自分たちの居場所というか、いわゆるネット・ネイティヴ的な感性が強く働いているのかもしれませんね。

インフラの進化、テクノロジーの進化が、文化的な進化につながる連鎖的な反応の面白さでもあって、(次世代通信)5Gの発展によって、進化はさらに加速して、未来の文化は今とはまったく違う形になると思うので、それに伴うコミュニティの変化なども含めて、今後がさらに楽しみですね。

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小野田雄

小野田雄

ライター

静岡市出身。1974年生まれ。大学に在学しながら、渋谷の輸入レコードショップに勤務していた1996年から執筆を始めて現在に至る

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