謎、難しいんですけど…(涙)
日当たりの良い休憩室
「・・・新宿東口献血ルームにやってきた参加者は、一人の少女と出会います。が、彼女は多くの血を失っており、このままでは生命の危険が・・・」
という、とても“献血ルーム”にふさわしい設定(笑)
制作担当は、なんと東京大学の“謎解き制作集団AnotherVision” によるものです! 問題は最初のもので1~10まであり、それぞれに趣向をこらした問題となっております。これが、まあ歯ごたえがあるのなんの!! ネタバレ禁止なので、皆さんに細かい内容をお伝え出来ないのが、ほんとーに残念です!
献血ルーム内には「ヒント集」が、いくつか備えられており、そのヒントを参考に挑戦しますが…やっぱり分からん!! スタッフのみなさんや、既に解き終わった参加者の方のお知恵などを拝借しつつ、正味2時間半かかってやっとフィニッシュ出来ました!(なおノーヒントで解いていく方は全体の2割程度とのこと)。
左)献血謎を見つめる参加者 右)献血謎を解く手がかりのヒント集
謎解きは、問診や献血の順番待ち、献血可能か確認するための事前検査の結果待ちなど、献血の一連の流れの中で生じる待ち時間を活用出来ます。また、献血が終わった後の時間が一番大きな謎解きタイム。しばらく安静にしてから帰る必要があるため、そこでまとまった時間をとって謎を解く人が多いそうです。スタッフの方曰く「みなさん献血が終わってからも、なかなか帰ることができないくらい好評」だそう。
最後に今回の企画「献血謎」について、責任者の方にお話を伺いました。当イベントについては、冬場に献血者が減少すること、また若年層の献血者が減少していることが血液事業の課題で、普段献血に興味を持っていない方々にも足を運んでもらうことを目的にしているそうです。
「AnotherVisionさんには、若者の献血者を増やしたい・・・という趣旨をご理解いただき、今回はボランティアで協力していただいた 」とのこと。このイベントの開催により、献血協力者を他シーズンと同程度確保出来、目的を果たすことが出来たそうです。
お話を伺った相良係長
中でも目立つのが、「謎解きゲーム」を目的にいらっしゃる方や(地方から来られる方も!)、初めて献血ルームに来られた方が多いということ。この点でも、普段あまり来られない層を呼び込めているとのお話でした。
非常に高いクオリティの問題を提供してもらえたため、3割の方はギブアップ、もしくは時間がなくやむを得ずお帰りになるそうですが、残りの方は「解けないとモヤモヤする・・・」と結構な長い時間、謎と格闘されているそうです。
そのため、解き終わった後「楽しかった!」と満足される方が多いらしく、“楽しい献血体験”という新しい発見がありました。
献血謎を全て解くとこの宝箱が・・・
意外だったのは、「ご来場者様同士の交流が豊かになった」ことだそう。これまで「スタッフとご来場者様」とのやり取りはあるものの、「ご来場者様同士」の会話は少なかったそうです。しかし“謎を解く!”という目標を前に自然に助け合っているそうで、こちらも嬉しい発見だったとのことでした。
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