雨の日が続き、憂鬱な気分が続く日が多くなりました。梅雨の季節はいつ雨が降るかわからなく、折角の履いたお気に入りの靴が雨に濡れて、台無しになったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
最近では長靴や防水シューズなど、普段使いできるおしゃれなデザインから、フェスやアウトドアシーンに合わせたトレッキングシューズが、次々と登場しています。そんな中でも、歴史が長く、70年以上にわたり、多くの人に愛されているのがPALLADIUM(パラディウム)です。
パラディウムは、1920年に航空機専用のタイヤメーカーとして創業。第二次世界大戦後の需要減少に伴い、ラバーソールブーツの製造をスタート、70年の歴史を経て、オーセンティック感と特徴的なソールに加え、最先端のデザインを持つフランス発ブーツブランドとして、現在は世界80カ国で展開をしています。
70年前、フレンチミリタリーから始まったPALLADIUMの歴史
そんなパラディウムの歴史をまずは徹底解剖。パラディウムは、アーティストのスタジオから前衛的な集団まで、戦場から最先端の科学技術研究所まで、1947年に最初のブーツをつくったときから、多くの人たちの信頼に応え、歴史に足跡を刻んできています。
初めはフランス軍のリクエストにより誕生をした「PAMPA」シリーズ。そして1949年に「PALLABROUSSE(パラブロウズ)」を完成させ、その優れた性能から、世界でもっとも伝説的な軍隊が着用をすることになりました。
PALLABROUSSE FOR THE FRENCH LEGION
また五月革命が起きた1968年、パリの大学地区では、学生たちが立ち上がり、デモを起こしました。自由を求める学生たちの足元を支えるパラディウムのスニーカーは、フランスの若い世代のお気に入りの一足となり、自由の象徴として扱われました。
VINTAGE PALLADIUM TENNIS SHOE
1980年代、パラディウムはアメリカに上陸。ブラックカラーの「PAMPA HI(パンパハイ)」は、ゲイコミュニティの衣装と完璧なまでにフィット。自由を追求するアーティストのコミュニティでは、しばしオールブラックの衣装をまとい、自己を表現していました。そこで、パラディウムのブラックスニーカーが着用されたのです。
PAMPA HI BLACK
パンクロックやグランジ(オルタナティヴ・ロック)、電子音楽が流行した1990年代は、カウンターカルチャームーブメントが、クリエイティブな雰囲気を作り出し、パラディウムブーツは、創業時から続く強いミリタリー調の外観で、我が道を行く自信にあふれたアウトサイダーにもささりました。
こうして、フレンチミリタリーをオリジンに1947年以来、機能的なシューズを開発してきたパラディウム。現在は、大胆さ/冒険/挑戦など、敢えて新しい一歩を踏み出すことを重視し、CITY JUNGLEを進んでいく「CITY EXPLORING(都市探検)」 を追求しています。
Photo by 横山マサト
Photo by 横山マサト
PALLADIUM 「PAMPA PUDDLE LITE WP +」を検証
今年の春、パラディウムのアイコンでもある「PAMPA」シリーズの「PUDDLE LITE(パドルライト)」が、「PAMPA PUDDLE LITE +(パドルプラス)」としてリニューアル。今回、その使い心地を確かめてみました。
① 防水性
フランスの外国人部隊が着用したアウトソールに、防水機能が加わった、パラディウムを代表するモデルのパドルプラス。まずは、防水性は確かめてみます。
霧吹き一杯分の水を掛けてみたところ、水滴のままの状態をキープ。表面をどんどん水滴が流れていきます。
またガゼットタン仕様で、縫い目もしっかりとテープ処理が施されおり、ブーティー構造をしているので、水が入ってくる心配がありませんでした。
② 快適性
吸汗・透湿性に優れるパドルプラスは、内側から蒸気を放出してくれます。透湿機能を備えた新メンブレン(防水膜)のおかげで、水滴もすぐに乾きました。
蒸れも気にならなく、快適に履くことができます。
③ 安定性
アウトソールに軽量で耐久性とクッション性を備えた「LITE TECH +」を採用しているパドルプラスは、少し高いところから降りても衝撃が抑えられます。
またアウトソールにはラバーを着用しており、グリップ力がアップ。シャンク機能(※)も搭載され、歩行も安定感がありました。
※体重が掛かっても靴が歪まないようにする役割を持っている芯材
Photo by Kodai Kobayashi
とっても軽いので、長時間、着用しても気にならないのも特徴です。
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PALLADIUM×HAPPY インタビュー
どんなスタイルにも合わせやすい豊富なバリエーション
パドルライトプラスは、「PAMPA PUDDLE LITE WP +」のハイカットと、「PAMPA OX PUDDLE LITE WP +」のローカットの2種類から選ぶことができます。
PAMPA PUDDLE LITE WP +
PAMPA OX PUDDLE LITE WP +
またカラー展開がとっても豊富で、ハイカットはコーディネートのアクセントになりそうなイエローやレッドの他、80年代のアーティストのコミュニティで人気があったブラックなど、全7色。ローカットはソールがブラックとグレーの2種類から選べる、「ブラック」と「カーキ」の全3色展開です。
タウンユースはもちろんのこと、フェスやアウトドアなど、着用するシーンや、自分の好みに合わせて選べますね。ここからはアウトドアとタウンユースにぴったりなスタイリングをご紹介。
① アウトドアスタイル
急な雨や、1日中動き回るフェスシーズンにパラディウムは相性抜群。アウトドアスタイルには、柄物の靴下で遊んでもおしゃれです。
② タウンユース
パラディウムはシンプルな配色なので、色をアクセントにして、スタイリングをするのもいいですね。
デニム×ネイビーで同色コーディネイト。スタイリッシュなデザインで、どんなファッションにもぴったりなパラディウムは、雨の日でもおしゃれに着用できます。
PALLADIUMを日常に取り入れてみては?
時代に沿って、進化を続けているパラディウム。梅雨の時期から、これからのアウトドアやフェスシーズンまで大活躍してくれること間違いありません。これからの時期、靴選びに悩んでいたら、ぜひ候補に入れてみてください!
PAMPA PUDDLE LITE WP +
パンパ パドルライト ウォータープルーフ プラス
Unisex ¥14,904(税込)
パラディウムを代表する人気モデル。アッパーの縫い目にテープ処理を施した軽量レインブーツで、アウトドアやフェスでも活躍。
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Text by maomao
Photo by Kazma Kobayashi