夏はなおさら気をつけたい、自分も他人も不快にしない口臭対策
普段よりも身だしなみに差が出る夏。前回は、夏の除毛・身だしなみについて「体臭」という観点から考えてみました。結論として、夏は「ムダ毛」の処理が体臭に大きく影響を及ぼすこと、体臭をケアすることは当然のエチケットであることを確認し、除毛にかんする効果的なグッズの紹介を行いました。
今回は、「口臭」について考えてみます。
口臭ケアも体臭ケアと同じくエチケットです。「スメル・ハラスメント」という言葉をもう一度思い出しましょう。臭いの問題は、おしゃれでも流行でも好みでもなく、シンプルにマナーの問題です。体臭が気になる夏は、同じように、口臭も気になるもの。では、夏だからこそ起こりうる「夏の口臭あるある」って、いったい何でしょう? 本記事では大きくわけて3つの「あるある」があると考えます。
夏の口臭あるある
1.汗をかく
汗をかくと、身体の水分量が減少します。それに伴い、唾液の分泌量も少なくなります。唾液は口内の汚れを洗い流し、抗菌する効果があるとされており、したがって唾液量が少なくなると、口内の清掃不良や虫歯の原因、さらには細菌の増殖を引き起こすといわれています。そして細菌が増殖した時、口臭が強くなる恐れがあるのです。
2.夏バテ
夏バテにより食欲が減退し、食事量や回数が減ると、それに伴って唾液量も減少します。
3.のどごしの良い食べ物が引き起こす口臭
これも夏バテと関連しますが、やはり暑い夏はそうめんや蕎麦など、のどごしの良いものを食べがちです。こうした食べ物は栄養補給という面では良いけれど、口臭を考えた時には、2つの理由から、ちょっとマイナスになる可能性があります。
ひとつは、噛む回数が減ること。唾液は基本的に噛むことによって分泌されるので、つるつるっとしたのどごしの良いものを食べている時は、あまり分泌されないとされています。
もうひとつは、舌との摩擦が減ること。食べ物が舌を摩擦せずに通り抜けると、舌の上が掃除されず、舌苔(舌表面の角質の隙間にたまった細菌や汚れ)がたまりやすくなります。その結果、口臭が強くなってしまうのです。
どうしたら夏の口臭を解決できるか?
では、こうした「夏の口臭あるある」は、どうしたら解決できるのでしょうか?
前提として、よく噛んで食べる、食事をしっかり摂る、こまめに水分補給をする、などの夏バテしない生活習慣づくりが必要なのは間違いありません。そしてそのうえで、普段の歯みがきを他の季節以上に丁寧にやる必要があります。
でも、丁寧な歯みがきって、いったい何でしょう?
ただ時間をかけてやればいいのか? 一生懸命ゴシゴシやればいいのか? フロスやマウスウォッシュなども使うべき? でもそれって、ぶっちゃけ面倒じゃない?
そうした問題に応えるのがソニッケアー。「とにかく優しい」フィリップスの電動歯ブラシ『ソニッケアー プロテクトクリーン 〈プラス〉(Philips Sonicare ProtectClean)』です。
フィリップスの電動歯ブラシ・ソニッケアー プロテクトクリーン 〈プラス〉とは?
現在、電動歯ブラシの普及率は約2割。フィリップス独自の調査によると、人々が電動歯ブラシを使わない理由として多いのは、「電動歯ブラシが歯に強すぎるのではないか」「歯を傷つけてしまうのではないか」という懸念だそう。
そこでフィリップスは、電動歯ブラシに過圧防止センサーを搭載。シェーバー製品などで「剃り心地が優しい」と高評価を受けているフィリップス、電動歯ブラシもやはり優しい。使い方もカンタン、見た目もシンプル。電動歯ブラシ初心者でも使える仕様になっています。具体的にどんなところが「優しい」のでしょうか?
1.過圧防止センサーで歯ぐきにやさしい
ブラッシングで力が入りすぎたら、ハンドルランプと振動でお知らせしてくれる。初めて使う人でも強く磨きすぎず安心です。
2.2つのモードと3段階の強さ設定
歯垢をしっかり落とすクリーンモードでベーシックなブラッシングを(2分)、歯と歯ぐきの境目にやさしい刺激を与えるガムケアモードで歯ぐきのケアをすることができます(1分)。それぞれ専用のブラシヘッドが付属。歯や歯ぐきの状態によって、強さを3段階に調節することが可能なんです。
3.音波水流で歯の隙間の歯垢まで除去
毎分約31,000回(!)の高速振動と幅広い振幅の組み合わせにより、唾液を活用した「音波水流」を口のなかに発生させます。これにより、毛先の届きにくい歯の隙間や奥歯の歯垢までしっかり除去します。
4.ブラシヘッドの交換時期がわかる
ブラシヘッドに内蔵されたチップにブラッシングと圧力と時間が記録され、適切な交換のタイミングをランプで知らせてくれるんです。
使ってみた:手磨きの限界を知る
実際に使ってみました。クリーンモード用のブラシを取り付け、クリーンモードを選び、スイッチをオンにして3種類ある強さを弱に設定すると、歯ブラシが高音をたてて振動します。一見、ブラシには何も起きていないように見えますが、ハンドルを持つ手にその超高速振動(なんと言っても毎分31,000回!)が伝わります。歯にそっと当てると、いちばん弱い強さとはいえ、やはりものすごい振動を感じます。くすぐったいかもしれないので、やや強めに歯に押し当てた方がいいかもしれません。
そんな超高速振動を強めに歯にあてても、痛みはまったくなし。むしろマッサージされているような感覚になります。ブラシヘッドが小さめにつくられているので、奥歯の磨きづらい箇所にもしっかりブラシが届きます。
歯磨き粉をつけても、手磨きと比べて泡が全然立ちません。しかしよく見ると、唾液がかすかな(しかし激しい)流れを起こしているのがわかります。これが音波水流……!
『ソニッケアー プロテクトクリーン 〈プラス〉』には、適切な歯みがき時間の区切りを教えてくれる「カドペーサー機能」も付いています。これは、口腔内を均等にくまなくブラッシングするために歯みがき時間の区切りを音と振動の一時停止で教えてくれるもの。この機能を頼りに一箇所ずつ歯を磨いていくと、「えっ、もう終わり?」という驚きと「あれ、ここはまだ終わらないのか」という2種類の驚きがランダムにやってきました。これはつまり、普段の歯磨きの際にいかに偏った磨き方をしていたか、ということでしょう。やはり勘では限界があります。
振動の強さを3段階すべて試してみましたが、電動歯ブラシ初心者の場合は、いちばん弱い強さにした方がよさそうです。3段階目はかなり激しい振動に感じました。ただし、いちばん強くしても痛みはまったくありません。「オラオラしてるな~」と感じるくらい。マッサージしたい人には3段階目がいいかも。
続いて、ブラシヘッドを交換してもうひとつのモード「ガムケアモード」を試してみます。これはまさにマッサージという感じで気持ち良い。歯ぐきと、ついでにくちびるまでマッサージされて、これは、あたらしい快感……?
……それにしても、歯をゴシゴシ磨くわけではないので、歯「磨き」感はあまりなかったです。ブラシを歯にあてて少しずつずらすだけなので、歯「ずらし」? ……いや、でも、歯をずらすわけじゃないもんな……(困惑)。
歯はツルツルに、歯磨きは快感に?
磨いた結果、手磨きではありえないレベルで歯がツルツルになりました。気持ち良い。これを毎日続けていれば、ホワイトニング的な効果が得られるかも、と思うくらい。
また、使い方がカンタンなのも、やはり初心者にとってはうれしく感じました。歯磨きのモードは2種類(クリーンとホワイト、もしくはクリーンとガムケア)しかなく、余計な機能がついていないのでわかりやすい。
そして終始、口のなかをマッサージしているような感覚。歯磨きが快感へと変わる……。
行為自体を楽しく
種類に限らず、フィリップスの製品はどれもあたらしい体験を提供してくれます。手磨きでしか歯磨きをしたことがない人、摩擦の強い電動歯ブラシしか使ったことのない人にとっては、歯磨きの概念が変わりかねないほど、ふつうの歯ブラシとは違う歯磨き体験が得られます。
その体験は、「歯磨き」という行為自体を楽しくするものでした。歯を磨く→楽しい、気持ち良い→もっとやりたい→歯を磨く、という良いサイクルが生まれそうです。
朝夜の歯ブラシプレイリスト
最後に、朝夜の歯磨きの際に聞きたい曲や、歯ブラシ・歯磨きを連想させる曲でAmazon Prime Musicプレイリストをつくりました。全15曲、すべて邦楽です。このプレイリストを聞いて気持ちよく歯磨きをして、口臭をクリアし、爽やかな夏をすごしてはいかがでしょうか。
text by 山田宗太朗