アウトドア観光開発を地方創生に繋げる株式会社MENEXが、2019年4月11日に長野県南木曽でオープンしたThe Expedition Hotel『Zenagi』。前回の特集では、Zenagiがオープンした経緯やこの場所に込められた意味、そして施設や料理の魅力などを紹介した。後編では、Zenagiというオール・インクルーシブなホテルを形成するアウトドア体験にフィーチャー！ アーティスト・デザイナーとしてフジロック・オフィシャルグッズのデザインを長年手掛け、写真家・旅人としても活動している藤村育三さんに、電動自転車で農村を駆け抜ける“農村ライド”や、木曽川の大峡谷を漕いで下る“SUP”などを体験していただき、“日本の秘境”ならではアウトドア体験をご紹介。
プロの専門ガイドがサポートする、南木曽ならではのアウトドア体験
第1弾の記事でも紹介した通り、長野県の木曽地方は東西20km・南北15kmに渡って山岳に囲まれ、総面積の93％が森林という大自然の中に位置し、町の中央を流れる木曽川とその支流を挟む段丘に沿って7つの集落が形成。そして、江戸時代の五街道のひとつである中山道、国内最大級の木橋吊り橋である桃介橋などの文化遺産、木曽路の渓谷の中でも随一の美しさを誇る柿其渓谷、日本の滝百選のひとつ・田立の滝など、アウトドア・スポットが充実している。“日本の秘境”と称されるこの場所に、南木曽プロジェクトを手がけるMENEXは惚れ込み、Zenagiという施設が提供する“ここでしか味わえない特別な体験”のひとつに、アウトドア体験をチョイスした。
“日本の田舎を探検する”がコンセプトのZenagiは、宿泊料金にアウトドア体験ツアーが含まれている。絶景の滝や渓谷地帯を冒険する“シャワークライミング”、3,000mのアルプスを望みながら空を飛ぶ“パラグライダー”、電動自転車で農村を駆け抜ける“農村ライド”、深い森を抜け、巨大な岩山に登る“トレッキング＆クライミング”、木曽川の大峡谷を漕ぎ下る“SUP・カヌー・ラフティング”など、木曽地方の大自然を存分に堪能できるアクティビティが満載だ。冬のシーズンは、バックカントリー体験をすることもできる。
さらに、アウトドア体験をサポートするのは経験豊富な専門ガイドたち。宿泊客それぞれの要望に合わせて安心・安全なプランを組み、ガイドの際は日本語・英語のどちらにも対応する。現地にギアやウェアなども用意されているため、アウトドア初心者や子連れの方も楽しむことができるのが強みだ（10歳以下の子どもは事前にご相談が必要）。
ラグジュアリーなホテルで優雅な空間や食を満喫するとともに、それ以外の時間では非日常的なアドベンチャーの数々を体験する。それこそがZenagiにおける楽しみ方であり、この場所が宿泊・食事・アクティビティのすべてがセットになっている“オール・インクルーシブなホテル”と言われる所以だ。
次ページ：Zenagiが提供するツアー“農村ライド”と“SUP”を体験！
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Text：ラスカル（NaNo.works）
Photos：安井宏充（Weekend.）
