4月21日から4月26日に表参道ROCKETで開催された<無彩色の痛点>の映像作品FULLバージョンが公開。

相壁 琢人 / 無彩色の痛点 / Pressed Flower Exhibition / FULL ver.

押し花個展<無彩色の痛点>映像作品公開!「快楽の果て見えぬ常若の国。」 art170429_ahiaikabe_4-700x1050

自身のアーカイプ作品である『Paradise of Shadow』、『渇花』に続く、植物を作品として扱う際に掲げている人間と植物の関係性が平等である「Botanical Romance」という世界観を表現した作品となります。今作は人間が植物の生死を捉える要素である、“色彩”からの脱却と確立をテーマに「業からの解朴」を提示した作品です。

映像作品は花が色鮮やかに咲いている瞬間のみを掻い摘むのことなく、色彩に捉われない花の生命や意思に人間が気付くというストーリーになっています。また映像に人物が登場するのは、10代や20代のみを掻い摘むことなく産まれてから死ぬまで花が寄り添うという植物と人間の関係性が平等という意味を込めました。映像作品は相壁琢人が監督・キャスティング・文章制作・フラワーディレクションを行い、音楽は中村浩之。カメラワーク・編集は白井絢香が担当。キャストは熊谷帆乃佳が担当しています。

映像文章

「無彩色の痛点」
言わず非に灯る焔。目に映る瞋恚揺らう日。

過る液に囚わる径。

真朱は庸にあり苦痛に広ぐ空虚の様相。点で紡ぐ。

与えられる多々の業。

紐解き身に還り。

振返る情景は緋か蒼か。

与えられるものなく。与えられるものなく。

快楽の果て見えぬ常若の国。

身に宿らず迷う心。安住無く生き続ける。

駈け出す欲望。

自己の最たる言を求め。顕る雨ともに晴。

全の疑、自己に伴う悲より溶となり陽に煩雑す。

風光明媚を逐う欣び。

永劫の蕾からの解朴。

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