元クリスタル・キャッスルズ(Crystal Castles)のアリス・グラス(Alice Glass)がイーサン・キャス(Ethan Kath、Claudio Palmieri)から性的暴行を受け、すべての行動を監視されていたと主張する声明文を公開した。
this is why I had to leave Crystal Castles. here is my story: https://t.co/bs9aJRwgms #metoo
— ALICE GLASS (@ALICEGLASS) 2017年10月24日
今までは恐怖により明かすことができなかったが、昨今の勇気のある女性たちの行動に触発され今回告白するに至ったようだ。
声明文は15歳の頃に10歳も年上のイーサン・キャスに出会ったことから始まり、アリス・グラスがイーサン・キャスにストーキングされていたというエピソードも語られている。
また、ドラッグとアルコールを飲ませた上での合意のない性行為や「食習慣、誰と話すか、どこへ行くか、何を発言するか、何を着るか」までが制限されていたことを告白。
さらに、身体的な虐待についてスーツケースを掲げ、投げると脅したり、担ぎ上げてコンクリートの上に投げ下ろされたという衝撃のエピソードも明かしている。
クリスタル・キャッスルズ“Alice Practice”レコーデイング秘話も
虐待は音楽的なことにも及び、クリスタル・キャッスルズの“Alice Practice”は、サウンドチェックを偶然レコーディングしていたものだとこれまで語られていたが、渡されたトラックに歌詞とメロディーをつけたのはアリス・グラス自身で「これは私を貶め、自身喪失させる1つの方法」だと主張している。
アリス・グラスは2014年に「個人的、仕事上の多岐にわたる理由」でクリスタル・キャッスルズを脱退していた。
現在のクリスタル・キャッスルズは新しいシンガーのエディス・フランシズ(Edith Frances)を迎えて継続されている。
ハリウッドでの映画監督によるセクハラ問題をきっかけに、過去の性的虐待を告白する女性が続出しており、アリス・グラスもその流れを受けて告白に至ったと説明している。
音楽界ではビョークが映画監督による被害を訴えた他、元リアル・エステートのマット・モンデナイル(ダックテイルズ)がセクハラ問題でバンドを首になっていたことが明らかにされている。
追記(10月25日21時更新)
「アリスによる僕とこれまでの関係に対する声明文に憤慨しているし心を痛めている。」「彼女のストーリーは純粋なフィクションで弁護士と法的な手段を協議しています。幸運にもアリスを虐待していないという目撃者や証言者が多くいます。」とイーサン・キャスが『Pitchfork』に代理人を通じて回答した。
追記(11月9日16時更新)
11月3日にクリスタル・キャッスルズのFacebookページにイーサン・キャスによる声明文が発表。アリスの精神状態や薬物乱用を指摘した。
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