〈BLACK SMOKER〉の異端DJとしてカルト的人気を誇るBLUE BERRY a.k.a BABAが新作MIX CD『BOOM BOOM CIAO』を自身主宰レーベル〈BLACK MOB ADDICT〉から2021年9月15日(水)にリリースする。
前代未聞のストリートノベル・サウンドトラックミックス「SMOKING BARREL」シリーズや、ジャズやビートを独自解釈する「DOZE」シリーズ、最近では「“90年代のクラブを再現した”ヒップホップ・ミックス」と題して『BACK TO THE STONED AGE』のSIDE A/Bの2作品をリリースした。矢継ぎ早に発表された最新作『BOOM BOOM CIAO』はまさかのアフロビーツ/アフロフュージョン、そしてゴム等を中心にしたミックス。ヒップホップDJらしく攻めに攻めまくる1時間のダンス・ミュージックをお届けする。
『BOOM BOOM CIAO』二木信 コメント
なんとBLUE BERRYの最新ミックスは、アフロビーツ/アフロフュージョン、そしてゴム等を中心にしたミックスだ。すなわち、ナイジェリアやガーナ、南アフリカのラップやダンス・ミュージックが彼のセンスで選曲、ミックスされている。これには驚いた。前作のミックスはいわば「BACK TO 90S」つまり90年代のUSヒップホップの再解釈、それらを通じた音響実験だった。まさかそこからアフロビーツ等のアフリカのポップ/ダンス・ミュージックへ急展開するとは予測しようがなかった。いや、BLUE BERRYはこれまでダブ、ニュールーツ、UKなどのベース・ミュージック、ジャズ、ブルース・ロックと常に貪欲に自分にとってのフレッシュなサウンドを追い求め、リリースしたミックスはこの20年間で約20作品(!!)近くあるDJだ。そんな彼が、近年、日本のアンダーグラウンドなダンス・シーンで少しずつ浸透しつつあるアフロビーツ/アフロフュージョンに魅了されたのは単なる偶然ではないかもしれない。そして、門外漢の私が指摘するまでもなく、アフロビーツの背景やルーツにはナイジェリアのアフロビートやガーナのハイライフがあるし、レゲトン/ダンスホールのリズムの影響もある。特に『BOOM BOOM CIAO』と名付けられたこのミックスでは、ナイジェリアのイボ族のラッパー、フィノ(Phyno)の楽曲が数多く収められている。ハイライフ風のギターとレゲトンのリズムが絡み合う楽曲の一方で、フィノがオラミデ(Olamide)というナイジェリアのシンガー/ラッパーと共作したブレイクビーツを基調としたソウルフルなラップ・ソングもある。さらに、南アフリカのムーンチャイルド・サネリー(Moonchild Sanelly)が参加した曲もある。とはいえ、こうした知識や文脈はこのミックスに関してはあくまでも後づけであり、最大の魅力は、BLUE BERRYがそうしたコンテクストの外部でこれらの音楽のリズムやサウンドの魔法に導かれるままに、パワフルに攻めまくり1時間を縦横無尽に駆け抜けている点なのだ。早くこのセットをクラブで聴きたい。(二木信)
SPECIAL THANKS TO SHOCHANG(Highlife Heaven)
BLUE BERRY『BOOM BOOM CIAO』
リズムとメロディとフローが凄えぜ
好きなように曲に体を委ねてリズムを掴んでくれ
ある国のユニフォームジャージを貰ってから、その国のラップミュージックがあるのかディグしたんだ。
探すのにちょっと苦労したけど、とんでもないリズムとメロディとフローの凄え楽曲と出会った。
聞いたことがねえ言葉に聞こえるし、なんだか言葉の響きが似てるのか、
たまに日本語に聞こえてくるし、オリジナルで未来を感じる。曲はかっけえしさ。
これは久々に出会ったわ。面白えぜ!
まるっきり文化も価値観も違うだろうな。
こんな国でブンブンチャオしたいな。
そう思わないか?