D.A.N.、向井太一、Ryohuらが出演！＜City Connection powered by Manhattan Portage＞ラインナップ徹底解剖！

ニューヨーク生まれのブランドManhattan Portageによる都市型音楽プロジェクト「City Connection」が有観客＆配信ライブをLIQUIDROOMにて7月18日（日）に開催。本日より前売券が一般発売開始となった。本イベントは2019年に代官山UNITで開催されたキックオフイベントを皮切りに、2020年にはインスタライヴやDJミックスなどオンラインでの実施、年末には仮想ライヴ空間をDOMMUNEと共に創り出すなど、アプローチを変化させながら一貫したクオリティを保ち続け話題となっている。

そして最大の魅力が、「都市」というテーマを感じさせながらも、アンダーグラウンドでも確かなキャリアを積み上げているアーティストの出演だ。今回のラインナップはD.A.N.、DJ BAKU、LITTLE DEAD GIRL、向井太一、Ryohu、ZOMBIE-CHANGの総勢6組となっている。本記事では、著しい速度で変化する「都市」にふさわしく、常に更新し続けている出演者陣の最新の動向も含めてラインナップを紹介。

本日から前売券一般発売開始！「City Connection」ラインナップ徹底解剖

D.A.N.

2014年の結成から国内外にその存在感を放っているバンド・D.A.N.。タイトな演奏スキルと融合する伸びやかなエレクトロサウンドは、シーンに左右されず彼らの世界観を作り出してきた。2016年の1sアルバム『D.A.N.』をリリースしCDショップ大賞の入賞作品への選出から、2020年の最新曲ではMogwai、Airhead、食品まつりがリミックスを手掛けた作品を3週連続でリリースするなどキャリアを積み上げ、そのオリジナリティを確固たるものとしている。

D.A.N. × Mogwai – Bend (Mogwai Remix)

櫻木大悟(Gt,Vo,Syn)のDaigo Sakuragi(D.A.N.)としての活躍も目覚ましく、今年では、DJ／SSW・YonYonの楽曲へ客演参加や、Black Boboiやmillennium paradeでも活動するermhoiのリミックスに参加。さらに映像作家・木村太一が手掛けた、横浜F・マリノスの映像に楽曲を提供するなどその作家性に各所からのラブコールが止まらない。ライブステージによって変化する彼らのパフォーマンスは、今回もまた新しいD.A.N.を魅せてくれるだろう。

YonYon – Capsule feat. Daigo Sakuragi(D.A.N.) Official Video

DJ BAKU

確立した地位に留まることなく、いとうせいこうや七尾旅人とのコラボレーションなどジャンルを超えたクリエイションや海外のDJ やラッパー、 バンドらとも交流し国際的な活動も展開し続けてきたDJ BAKU。最近ではゲーム『ポケットモンスター』の楽曲をリミックスした映像コンテンツ『DJ Pikachu – Lightning Remix』を手がけたことも記憶に新しい。

DJ BAKU feat.いとうせいこう,七尾旅人 – 『CALL』

2020年には、5年ぶり、5作目になるソロアルバム『K.A.I.K.O.O.』のリリース。映画『VIDEOPHOBIA』のEDテーマ曲としても話題となった“VIDEOPHOBIA feat. Jin Dogg, Nunchaku（Tatsuro Mukai, Kuni）, Tomy Wealth”を収録した本作では、気鋭のラッパー・Jin Doggに加え、ロックのフィールドで活躍するヌンチャク（Tatsuro Mukai, Kuni）、Tomy Wealthとのセッションを披露。さらに台湾のトップDJであるMykalも参加するなど、最新のリリースにおいても、常に自身の音楽性を変化し続けているプレイをぜひご一聴あれ。

BAKU – VIDEOPHOBIA feat. Jin Dogg,Nunchaku(Tatsuro Mukai,Kuni), Tomy Wealth

LITTLE DEAD GIRL

東京を拠点とするレーベル・tokyovitaminの一員であり、コンポーザー/DJ として活動するLITTLE DEAD GIRL。今年4月に3年ぶりのリリースとなったEP『Separate Life』は爽やかながら安定感のあるベースが際立つグルーヴィーな作品へと仕上がっている。

Little Dead Girl – Separate Life

クラシック音楽を原点としながら、多種多様なジャンルに影響を受け、ダンストラックを中心とした印象的な楽曲を手掛ける。その独特なエッセンスと鋭いバランス感覚を携えた彼女の作品は必聴だ。DJでは国内はもとより上海、香港、バンコクなどでのクラブギグを中心に様々なブランドなどのパーティーやショーにブッキングされており、クリエイターやアーティストからの信頼も厚い。

LITTLE DEAD GIRL – “(495) 367 – 2945”

2018年にはBRAIN DEADによるNTS RadioへのDJミックスの提供や、2019年に1st EP『My Boyfriend is EchoBoy』のリリースなど注目が高まっていた中、しばらく沈黙を続けていた彼女がこれからどんなアプローチを魅せてくれるのか、期待が高まっている。

向井太一

自身のルーツであるブラックミュージックをベースにジャンルを超えた楽曲でリスナーから高い支持を得ている向井太一。タイアップ曲も数多く、楽曲提供でも香取慎吾、片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)など、その活躍は目覚ましい。

香取慎吾 – Now&Forever(feat.SONPUB&向井太一)

それに加え、最新作となるアルバム『COLORLESS』では、〈JAZZY SPORT〉のgrooveman Spot、〈origami PRODUCTIONS〉のmabanua、LAを拠点に活動するプロデューサー、Azad NaficyとWilliam Leongとの共作を果たすなど、そのルーツを体現する作品を生み出し続けており、ブラックミュージックを独自の質感に溶け合わせた心地よいサウンドが印象的だ。

さらには、「RUNG HYANG x claquepot x 向井太一」という3人の盟友アーティストがコラボレーションした初のEP『PARK』を6月23日(水)にデジタルリリースするなど、常に新境地への開拓し、今後のパフォーマンスへの注目も高まっている。

向井太一 – Colorless

PARK – RUNG HYANG & claquepot & 向井太一 (Prod. by Shingo.S)

Ryohu

HIPHOPクルー・KANDYTOWNのメンバーとしても精力的に活動しながらも、2017年よりソロ活動を本格化。EP『Blur』、Mixtape『Ten Twenty』の発表、そしてBase Ball Bear、Suchmos、ペトロールズ、OKAMOTO’S、あいみょんなど様々なアーティストの作品に客演として参加してきたRyohu。

Suchmos – GIRL feat. 呂布

2020年11月には1st アルバム『DEBUT』をVictor／SPEEDSTAR RECORDSからリリースし、収録曲“The Moment”は「App Store」のCMソングに抜擢され多くの話題を呼んだ。本アルバムでは、メロディセンスやラップのテクニックはもちろん、トラックに対し日本語をナチュラルに乗せながら、より内省的な側面をみせた表現が印象的。音楽家として、一人の人間としての感情を帯びたリリックに心を打たれる人も少なくないだろう。

今年4月には、数々の作品でコラボレーションを果たし、互いに信頼を寄せる冨田ラボの配信シングル“MAP for LOVE”でもラップパートをRyohuが担当するなど、そのクロスオーバーしていく柔軟な音楽性とストイックなスキルから目が離せない。

Ryohu – The Moment

冨田ラボ – MAP for LOVE

ZOMBIE-CHANG

作詞作曲、トラック、リリック、そしてモデル、執筆業などでもマルチに活動するZOMBIE-CHANG。アルバム作品をコンスタントに発表し、2018年には＜FUJI ROCK FESTIVAL＞へも出演。さらに2019年にはフランスで開催される音楽フェス＜La Magnifique Society＞に出演を果たすなど、活動の幅だけでなく、そのフィールドを広げ続けているアーティストだ。

ZOMBIE-CHANG – WE SHOULD KISS

中毒性があるオリジナルなサウンドは、ニューウェーブ、テクノポップ、ローファイ・エレクトロなど形容し難く、そしてリリースごとに新しい世界観を作り出している。2021年にリリースされた“Granny Square”は、編み物をテーマにした「グラニースクエア (かぎ針で編む四角形のモチーフ)」をリリックに、アシッドベースが特徴的なダンストラックだ。本MVでは共同ディレクターも務めており、ライブ・パフォーマンスと同様にその表現力が光っている。今回のイベントのティザームービーの音楽も手がけているので、そちらもぜひチェックしてほしい。

ZOMBIE-CHANG -GRANNY SQUARE

City Connection powered by Manhattan Portage

音楽イベントが多様化してきた昨今において、稀有なコンセプトとなる「都市」のフレーバーを抽出させたManhattan Portageらしい「City Connection」。東京は恵比寿・LIQUIDROOMでの限定人数ライブに加え、ライブ・ストリーミングでも視聴可能なので、外出することが減っているこの機会にぜひ体感してはいかがだろうか。