5月にはその“Cry & Fight”を引っ提げて『ミュージックステーション』(Mステ)に初出演。5人のダンサーを従えて登場すると、冒頭にアカペラ・パートを加えながら自身最高難度とも言われるダンスを持つ楽曲を披露した。ステップを踏む床の摩擦音まで聞こえるこのパフォーマンスは大きな話題になり、16年内にはその後も同番組に2回出演。8月の『ミュージックステーション 夏の2時間スペシャル』では“IT‘S THE RIGHT TIME”を、12月の出演時にはUTAと共作した“(RE)PLAY”を披露した。そして17年1月には自身がダンススクールに入るきっかけにもなった『仮面ライダー』シリーズの最新作『仮面ライダー エグゼイド』の主題歌“EXCITE”を発表。ここでは作曲に渋谷を拠点にする若手インターネット・レーベル/クルー、〈TREKKIE TRAX〉のCarpainterやKanata Okajimaを迎え、手数の多いトラックにジャージークラブ的要素を加えたさらなる新境地を開いている。

三浦大知 (Daichi Miura) / (RE)PLAY

三浦大知 (Daichi Miura) / EXCITE

こうした近年の活動すべてに言えるのは、アーティストとして新境地を開くだけでなく、彼自身が最新のトレンドや若手アーティストをフックアップするメディア的な役割も担っているということ。その雰囲気は00年代以降のジャスティン・ティンバーレイクにも近い。

CAN’T STOP THE FEELING! (From DreamWorks Animation’s “Trolls”)