栗原類、バニビ・リサもプッシュ！サマソニで注目のバンドとは？

＜フジロック・フェスティバル＞が終わり、目前に迫ってきた＜サマーソニック2015＞。観たいアーティストをチェックしたり、当日のタイムテーブルを想像したりと、いよいよ本格的に準備をはじめている人も多いはず。何しろ、ラインナップは今年も超豪華。ファレル・ウィリアムズやケミカル・ブラザーズ、アリアナ・グランデ、ディアンジェロ・アンド・ザ・ヴァンガードに加えて、日本からも常連となったきゃりーぱみゅぱみゅを筆頭に様々なアーティストが集結。深夜帯にはトム・ヨークもやってくるなど、都市型総合フェスとして更なる進化を遂げている。

そんな中編集部がオススメするのはこのバンド。この人たちも忘れてはいけないでしょう。USオルタナ／グランジ直系のソリッドなギター・サウンドと、キャッチーなメロディーで昨年のRAINBOW STAGEでは合唱も巻き起こった英リーズの3人組、ダイナソー・パイル・アップ。彼らはなんと２年連続となる出演が決定！！　今回は7月22日にリリースした最新EP『11：11』を引っさげての来日。中心人物のマット・ビッグランド（Vo, G）がすべての演奏を担当した過去のスタジオ作品とは変わって、ライヴでお馴染みのジム・クラッチリー（B：元トライブス）とマイク・シールズ（Dr）が録音に初参加したこの作品では、ステージ上での魅力を反映。トム・ダルゲティ（ロイヤル・ブラッド他）をプロデューサーに迎え、どっしりと構えたドラムを基調に、ニルヴァーナとフー・ファイターズを足し算したかのような爆音ギターが一瞬で聴き手をねじ伏せる、スケールの大きな新機軸を手に入れている。

Dinosaur Pile-Up – “11:11” （Official Video）

それだけに、よりキャパの大きなMOUNTAIN STAGEへの出演は、バンドの今を知る絶好の機会と言えるはず。日本での人気も、昨年の＜サマソニ＞出演後に行なったBLUE ENCOUNTやHello Sleepwalkers、WHITE ASHらとのツアーなどを得て着実に上昇。リスナーはもちろん、ミュージシャンや洋楽好きの有名人も彼らの虜になっている。たとえば、この人たちもその1人。ここでは無類の洋楽好きとしてリスナーからの信頼も厚い、栗原類さんとバニラビーンズ・リサさんのコメントをどうぞ！

栗原類さん

まるでアメリカン・インディー・ロックを全身に浴びて育ってきたかのようなサウンドなのに英国人。英国人然としてない英国のバンドは定期的に出てくるけど、ダイナソー・パイル・アップのサウンドはアメリカへの憧れではなくもっと自然に、息を吸うように取り込んでいったアメリカン・インディー・ロックからの影響と、英国育ちのアイデンティティがある。

バニラビーンズ・リサさん

ダイナソー・パイル・アップの新作がきた！！
なんだか！　ものすごく！！　パワー・アップしている！！！
ハッと目を覚まされるような感覚。
音の厚みが、熱さが、心地よく押し寄せてくる。　
確実に強くなってる、ダイナソー・パイル・アップ！！！
今イケてるUKバンドを教えてって言われたら即答、ダイナソー・パイル・アップ！！！
そして今年も＜サマソニ＞出演！　15日MOUNTAIN STAGE観ないなんて嘘！

そう、USオルタナ的でありながら同時に英国ポップの系譜にも連なる音楽性はそのままに、今のダイナソー・パイル・アップ、かなり進化しています。それでなくとも、イギリスでは、デビュー・アルバムがUKチャートで２位を記録したウルフ・アリスを筆頭に、彼らのようにグランジ／オルタナ・サウンドを再発見するバンドが人気を拡大中。また、10月21日（水）には大会場で映えそうなスケール感をさらに発展させた最新アルバム『イレブン・イレブン（ジャパンエディション）』をリリース予定で、当日はそこから新曲の披露もあるかもしれない。

そして、何より楽しみなのは、名実共にバンドへと移行した3人のアンサンブルが、ライヴの現場でどう変化しているのかということ。もともと定評があったステージ上での圧倒的なエナジーが、録音時から３人で作業した楽曲でより増幅しているのは間違いなし。加えて、日本デビュー作『ネイチャー・ナーチャー』で顕著だった初期のウィーザーやアッシュを髣髴させる“ポップ”としての懐の深さも持ち合わせる現在の彼らは、ライヴ・バンドとしてキャリア史上最も脂が乗っているはず。とにかく＜サマソニ＞のステージ、見逃し厳禁ですよ！

Dinosaur Pile-Up – “Peninsula”（Japan Limited）