日本では元号が変わるというタイミングで、またあの男が動き出した。革新的な電気自動車(EV)を生み出すテスラ(Tesla)と、ロケットの打ち上げ失敗で話題となった宇宙開発を手がけるスペースX(SpaceX)のCEO、決済サービス・ペイパル(PayPal)の元共同設立者であるイーロン・マスクがSoundCloudにてラップ曲を発表したのだ。

イーロン・マスクは3月30日(土)にTwitterを更新。アートと文化界への進出に言及しながら、自身のレーベル〈Emo G Records〉を発表し、初の楽曲となる“RIP Harambe”を公開した。SoundCloudでミュージシャンキャリアをスタートしたラッパーは多く、彼らは「SoundCloudラッパー」とも呼ばれ一つのムーブメントを築き上げた。

オートチューンが効いた2分弱の楽曲は、ヒップホップで一つのアイコンとなっているゴリラのハランベ(Harambe)に寄せるラップになっている(Amen Amenというリフレインが聞こえるだろう)。ハランベはアメリカの動物園のゴリラで、柵の中に落ちてしまった少年を救助するために射殺されてしまい、2016年に大きな物議を醸した。その際、ハランベを追悼するためにインターネットミームが広がっていったことを覚えている方は多いだろう。

彼はすでに次の制作を進めているのだろうか? この曲がイーロン・マスクの最初で最後の曲になるかもしれない。それは神のみぞ知るところだが、彼の恐れない姿勢は次の時代に身につけていきたい。

イーロン・マスク、ラッパーデビューを果たす|SoundCloudにて楽曲「RIP Harambe」を公開 music190401-elonmusk-2-1200x795
photo by Dan Taylor/Heisenberg Media