◼︎ジェイ-Zをはじめ、さまざまなアーティストとコラボレーション
ライヴにおいては演奏しながら回転ジャンプをキメたり、激情スクリームを交えたり、大観衆とシンガロングを楽しんだりと今でもあいかわらずエネルギッシュなパフォーマンスを楽しまてくれるが、スタジオにおいては、新しいサウンドもおもしろいと思えば、どんどん取り入れる、もはや現代を代表するロック・バンドと言ってもいい。彼らがパンクだエモだ、ポップだロックだといったひとつのジャンルにこだわらずに複数のジャンルを跨いだ音楽を作ろうとしていることは、彼らがレコーディングに迎えるゲストの顔ぶれからも明らかだろう。
たとえば、いきなりジェイ-Zのラップ(?)が飛び出す『インフィニティ・オン・ハイ』ではベイビーフェイスが“アイム・ライク・ア・ロイヤー~ボクとキミの蜜月”“サンクス・フォー・ザ・メモリーズ”の2曲でプロデュースを手がけているし、『フォリ・ア・ドゥ』ではソングライティングのみならず、ザ・ネプチューンズとして“w.a.m.s.”のプロデュースも手がけたファレル・ウィリアムスをはじめ、エルヴィス・コステロ、ブロンディのデボラ・ハリーといったベテランも客演。マイケル・ジャクソンの“ビート・イット”のカヴァー(日本盤のみ収録)ではジョン・メイヤーが熱度満点のギター・ソロを披露していた。また、『セイヴ・ロックンロール』にはエルトン・ジョン、コートニー・ラヴ(ホール)、ドイツの人気DJ/プロデューサー、ゼッドとの共演で注目されるようになったロンドンのポップ・シンガー(・ソングライター)、フォクシーズらが参加。改めてFOBの幅広い交流を印象づけた。
FOB × ベイビーフェイス Fall Out Boy -“I’m Like A Lawyer With The Way I’m Always Trying To Get You Off (Me & You)”
FOB × ジョン・メイヤー Fall Out Boy -“Beat It” (MTV Version) ft. John Mayer
FOB × エルトン・ジョン Fall Out Boy -“Save Rock And Roll”
FOB × フォクシーズ Fall Out Boy -“Just One Yesterday”