■今最もアツいゲスト・アーティストがずらりと集結
神秘度:★★★☆

基本的にはすべての曲を自分で書いているものの、デビュー・アルバム『LP1』には様々なコラボレーターが参加。中でも重要なのは、カニエ・ウエスト『イーザス』への参加や13年に発表したミックステープ『&&&&&』で注目を集めたプロデューサー、アルカだろう。現アンダーグラウンド・シーン最大の謎との呼び声も高い彼とは2枚目のEP『EP2』でタッグを組むと、本作でもキー・トラックのひとつ“Lights On”を共作。ブラッド・オレンジ名義の新作が最高だったデヴ・ハインズや、インクのアンドリュー&ダニエル・エイジド兄弟も複数の曲でスタジオ・ミュージシャンとして参加している。また、FKAツイッグスと共にBBCの「Sound Of 2014」に選出されたサブトラクトの朋友サンファも“Numbers”で共作&ドラムを叩き、クラムス・カジノは“Hours”などに参加。そしてアデルやインディー系名盤でお馴染みポール・エプワースは最新シングル“Pendulum”をプロデュース。『LP1』での新機軸と言えそうな王道のポップ・バラード“Two Weeks”や“Video Girl”では、ラナ・デル・レイとの仕事で知られるエミール・ヘイニーと共作している。感動的な終盤のハイライト“Closer”では所属レーベル=ヤング・タークスのTicとコラボ。そして最終曲“Kicks”ではインディーR&Bの注目株ジョエル・コンパスと共作。ポップ・スターからアンダーグラウンドの最深部まで驚くほどレンジの広いコラボレーターの顔ぶれは、そっくりそのまま彼女の音の掴みどころのなさを証明しているかのようだ。

FKA twigs -“Pendulum”

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