Flying Lotus、ダブルシングル『The Room／You Don't Know』を〈Warp〉よりリリース｜Devin Tracyがボーカル参加

LAを拠点にビート・ミュージックの歴史を作り続けるプロデューサー、フライング・ロータス（Flying Lotus）。彼の最新シングルとなる『The Room／You Don’t Know』が〈Warp〉より6月17日にリリースされた。

新境地を開いたフライング・ロータス

共同プロデュースとして参加したサンダーキャット（Thundercat）のアルバム『It Is What It Is』で第63回グラミー賞の最優秀プログレッシブR&Bアルバムを受賞、さらにプロデューサー・オブ・ザ・イヤー、ノンクラシカル部門でもノミネートされるなど、世界的なポップシーンにまでその影響力を敷衍させているフライング・ロータス。デヴィッド・リンチ（David Lynch）やアルマ・ハレル（Alma Har’el）などの巨匠とコラボするほか、アニメ監督の渡辺信一郎の作品にも積極的に参加してきた。Netflixオリジナルアニメシリーズ『Yasuke -ヤスケ-』の音楽・制作総指揮を務めたことも記憶に新しい。

Devin TracyをフィーチャーしたスリリングなR&B

『The Room／You Don’t Know』では、シンガーソングライター／グラフィック・デザイナーのデヴィン・トレーシー（Devin Tracy）がフィーチャー・ボーカルとして参加している。“The Room”ではニュー・ソウルの香りを漂わせるバラード、”You Don’t Know”では近年のトレンドでもあるネオソウルを基調としたビートが展開されている。しかしどちらも様々なジャンルからの影響を伺わせるような内容で、フライング・ロータスの意欲的なサウンドの取り込み方を象徴したような内容に仕上がっている。トレーシーのボーカルと共にぜひ楽しんでいただきたい。

今年の春にAppleTV+のマジック・ジョンソンに関するドキュメンタリー・シリーズのテーマ曲“They Call Me Magic”もリリースしたフライング・ロータス。また、SFホラー映画『Ash』の監督と音楽を担当することを発表、さらにはXYZ FilmsとLogical Picturesと契約を結び、新たなプロジェクトのプロデュースと監督を担当することが決定している。彼の次の動向が楽しみだ。