UKロック・ファン感涙の夢の共演も期待できる【DAY 3】
おすすめアクトTOP 3
1. JENNY LEWIS(ジェニー・ルイス)
2. RIDE(ライド)
3. TXARANGO(チャランゴ)
おすすめフード
・「渡なべ」の海老油そば
まずはカフェインの二重取りでカラダをリブート!
<フジロック>3日目の過ごし方は、体力の温存具合に大きく影響されます。特に、前夜祭からガッツリ満喫しているフジロッカーは、昼過ぎまで起きれないことも多いでしょう。しかし、ここは気持ちをビシッと入れ替えて、最初から最後まで楽しみ尽くしたいところ。
ライブのスタート時間を考えると、やはり8時頃までには起床しておきたいです。僕は場内第1駐車場&車中泊という最強コンボで過ごすことが多いのですが、もっとも早く営業している場外ショップ・エリアで、必ずホットコーヒーとリポビタンDを購入。カフェインの二重取りでカラダをリブートしたら、サンダル履きでフラッと地元の温泉施設に行って、600円ぐらいで風呂を借ります。なんとなく早朝は雨が降っていない or 弱いことが多いので気分も良いです。
着替えも終えたらいよいよ入場。朝食をまだ摂ってない場合は、オアシス・エリアに立ち寄っておきます。午前中は比較的どのお店も空いているので、ここぞとばかりに「もち豚」などの人気店で買うのもおすすめ。期間中1回はワールドレストランのイギリス屋台でフィッシュ&チップスを購入するのですが、塩とマヨとケチャップとビネガーを総動員して、ひたすらジャンクに喰らいつくのが最高です。ただ、油分がハンパじゃないので毎日は食えないし、前もって烏龍茶やジャワティーを仕込んでおくのが鉄則(笑)。
個人的目玉はシンガー・ソングライター/ギタリストの5本立て
腹ごしらえの後は、ホワイト・ステージでチャランゴを堪能する予定。スペインの最先端レベル・ミュージックとのことですが、どう考えてもアー写からして間違いない感じ。とその前に、グリーン・ステージ後方のアーティストグッズ売り場にも寄り道します。金土で目玉商品はすべて完売しているため、ほぼ並ばずにアイテムを吟味できますし、普段の生活でも使いやすいトートバッグやタオル、日本では無名のバンドのグッズなんかは結構残っていたりします。
2つ目のアクトは、フィールド・オブ・ヘヴンのジム・オルークとガマン・ジルベルトでキマリ。相変わらずふざけたバンド名ですが、お馴染みの石橋英子さんや山本達久さんはメンバーとして参加するでしょうね。大傑作『シンプル・ソングズ』の楽曲がどうアレンジされるのかも見ものです。続いてライヴ・パフォーマンスにも定評のあるcero、キュウソネコカミといった日本勢をチェックしつつ、グリーン・ステージで未来の大物=キャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンもチラ見しておきたいッス。
2年前のオレンジ・コートで食べて衝撃を受け、昨年はOASISに出世した“ベスト・フェスめし”こと「渡なべ」の海老油そばは今年も出店してくれるでしょうから、このタイミングで大盛りをいただいておきます(期間中に3回は食うと思われる)。その後は個人的にも超目玉、トッド・ラングレン→ジョニー・マー→ジェニー・ルイス→椎名林檎→ライアン・アダムス……と、シンガー・ソングライター/ギタリストの5本立てをランボーばりの形相で駆け抜けるつもりです。トッド先生は前回(11年)のようなベスト・ヒッツではなく新作『グローバル』を発展させたEDM路線かもしれませんが、サービス精神旺盛なジョニー・マーは間違いなくザ・スミスのナンバーを連発してくれるはず。06年のフジで見逃すという大失態をやらかしたジェニー嬢はぜひとも最前線で拝み倒したいし、東京事変としての出演(04年)以来となる椎名林檎は初めてナマで見られる機会なので、あの圧倒的なオーラと歌声でメロメロになりたいです。ライアンがまたブチ切れて途中退場しないかどうかも心配すぐる。
Ryan Adams – Stay With Me(Glastonbury 2015)
トリは当日ギリギリまで悩む。後悔とやり残しのないように<フジロック>を〆るべし
そして、やはりハイライトとなりそうなのがライド。11月に単独公演が決まっているし、実は5月にバルセロナのフェス<Primavera Sound>で冒頭の“Leave Them All Behind”だけ聴いてきたのですが(その後は絶対に来日してくれないラン・ザ・ジュエルズに移動しちゃいました…)、フル・セットのライヴはこの日のために取っておいたと言っても過言ではないのですよ! 世界有数のネ申音響を誇る<フジロック>だけに、名曲満載のセトリで昇・天・必・至。でも、正直、ホワイトのハドソン・モホークも見たかったので、〈ビート●ンク〉さん単独公演4649です。
天候と体力しだいですが、お次はレッド・マーキーを入場規制に叩き込むであろうオブ・モンスターズ・アンド・メンを遠巻きに眺めつつ夜メシ&アルコールを補給、当日ギリギリまでノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズとFKAツイッグスのどちらで〆るか頭を悩ませそうです。FKAは1月のリキッドルーム公演を買い逃したし、「3日目のホワイト」という魔法の空間(結構ファンが多いんですよ)でかつてのジェイムス・ブレイクを凌駕するパフォーマンスを繰り広げる可能性大。ただ、ノエル兄やんのステージには確実にジョニー・マーが飛び入りするだろうし、元オアシスのアンディ・ベル(ライド)も同じ場所にいるとあって、UKロック・ファン感涙の夢の共演に立ち会えるかも……。ま、どっちを選んでも後悔しませんね、きっと。
「〆る」とは書いたものの、もちろん<フジロック>は朝までノンストップ。深夜の「SUNDAY SESSION」で電撃ネットワークの三五十五さんを追悼し、パレス・オブ・ワンダーで友人たちと飲み明かしつつサーカス・オブ・ホラーズを鑑賞、ルーキー・ア・ゴー・ゴーの新人バンドをチェックしたりと、やり残しのないようにしたいです。「苗場食堂」で見るH ZETT Mも相当ヤバイものが見られそう。どう頑張っても思い通りに行かないのが<フジロック>の醍醐味ですが、「こんな過ごし方もあるよ」ってことで、少しでも参考になれば幸いです。
text by UK
EVENT INFORMATION
FUJI ROCK DAYS in 渋谷
2015.07.18(土)
START 10:00
渋谷パルコ・パート1 1F スペイン坂広場 特設ブース
渋谷パルコ・パート3 B1F GAN-BAN 店頭
2015.07.19(日)、20(月)
START 各日 12:00
TOWER RECORDS 渋谷店 1F 正面入り口前