福岡発の野外パーティー＜GGBC＞が、4月22日（土）と23日（日）に福岡市中央区の舞鶴公園・鴻臚館広場特設会場にて開催される。このパーティーが提案するのは「ゆとり」と「安らぎ」を重視した空間。従来の野外型音楽フェスとは異なった様相を見せる＜GGBC＞の特色を本稿では紹介する。
アーティストは完全シークレット
お目当てのアーティストがステージに登場し、オーディエンスは青空の下でフードやドリンクを楽しみつつ、それを鑑賞する……野外のイベントでは定番となったこの光景だが、＜GGBC＞は一味違う体験を提供する。
まず大きな特徴として、＜GGBC＞では出演アーティストが完全シークレットとなっている。当日に出演者が明かされるまで、入場者は誰がステージに上がるのかさえ把握することができない。この時点で、従来型の野外イベントとは異なるアプローチを＜GGBC＞が試みていることは明らかだ。あくまで主眼に置かれているのは「ゆとり」と「空間」。ステージの上のみならず、スペース全体がパーティーの提供する体験なのだ。
昨年はbaobab、BUBB、KRO、MONJOE、MIFUNE、Rickie-G、SPECIAL OTHERS ACOUSTIC、TENDRE、VivaOla、YonYonらが登場。今回もそのスペースがどのような雰囲気なのかは気になるところだが、そこでオススメしたいのが＜GGBC＞の公開しているプレイリストだ。ここでの選曲が当日の出演アーティストのヒントになっている、とのこと。まずはプレイリストを再生してみて、スペースに流れる音楽をじっくりと想像していただきたい。
750人限定、ホスピタリティ溢れる空間に
パーティーが提供するのは音楽だけではない。今年は空間全体、そして個人ホスピタリティを重視し、1日の参加者を750人に限定して開催される。初開催となった昨年度は1DAYSで500人限定。少し規模を増幅させつつも、会場の規模や個人の体験を重視し、スケールを志向しないパーティーとなる予定だ。物質的なゆとりは心理的なゆとり、自らが楽しみたい時に楽しめる分だけの余裕が用意された空間が演出される。
また＜GGBC＞のホスピタリティは、参加者のみならず、よりサステナブルな方面にも応用されている。食器のリユースやロスを減らす取り組みをはじめ、地元である福岡に設置されている「福岡城整備基金」に利益の一部が寄付される仕組みに。未来を見据えた好循環が生み出される。
屋外マッサージや焚き火シーシャ、BBQエリア、博多屋台も登場
リラクゼーションの準備は万端だ。会場内には屋外マッサージや焚き火シーシャ、BBQエリア、キャンプサイト、子供向けアスレチックにソファーエリアと様々な種類のレクリエーションが用意。フードも福岡内外の飲食店が集うコラボレーションフードに博多屋台など、「ごぼ天、ごま鯖、バリカタ、コミューン」の頭文字から取られた＜GGBC＞らしいローカルな逸品が並ぶ。
＜GGBC＞は「自由な、サーカスのような、ピクニックのような、リゾートのようなもの」と自らのパーティーを形容している。楽しみ方を自分で選択できる「ゆとり」と「安らぎ」が用意された、またとないリラクゼーション。その形を決めるのはあなた次第、緑に囲まれた会場で思いっきり羽を伸ばしてほしい。
