この夏のMS.LAURYN HILL ヨーロッパツアーに関わらせてもらっている。
いつも一緒に動いているクルーの1人が彼女のチームメンバーで、移動中の車の中だったか、「ねえ、LAURYN HILLのツアーが始まるんだけど、一緒に仕事しない?」と声をかけてくれたことがきっかけだった。
聞き慣れないタイプの英語の発音を持つ女の子で、何度か聞き直した。「え?誰って?」「え、ろーりんひる? LAURYN HILL!?」
そのツアー日程の中には言わずと知れたグラストンベリーフェスティバルもあって、出演日の朝にチームみんなで会場に向かった。
ロンドンから車で約3時間の道のり。
モーターウェイ(高速道路)を降りて羊や馬などが放牧されているのどかな風景の中を走った先に、テントがたくさん張られた”街”のようなものが出現する。
「見えてきた。そろそろだぞ。」
アーティスト/関係者入口で丁寧に名前などの確認をされ、パスを受け取る。
ここから、出演するピラミッドステージを目指す。
セキュリティの方々に誘導されながら車を進め、ステージの裏に到着。
アーティストエリアにはケータリングもあり、まずはランチを楽しんだ。(ハンバーガー美味しかった)
ドレッシングルームで準備をしてステージへ。
グラストンベリーのメインステージ、ピラミッドステージに続く道。
18時、遂にMS.LAURYN HILLが登場する。ステージ上からは見渡す限りの人人人。
目の前にいる見たことがない数の人間が手を挙げ、肩車をし、叫び、こちらに向かって何かしらのサインを見せてきて、それはそれは凄まじいバイブス。
リリースから20年を迎えた名作『THE MISEDUCATION OF LAURYN HILL』収録曲を中心としたセットリストでびっしりと埋まった会場を盛り上げたクイーン。
彼女が自分に見せてくれた光景、この特別な経験を胸に、まだまだ続くこの夏のツアーを楽しみたい。