<FUJI ROCK FESTIVAL’17>
2017.07.28(FRI)
Gorillaz@GREEN STAGE
今年の上半期に最も注目を浴びたバンド、それもただのバンドではなく、カートゥーン・バンドが<フジロック>にやって来た。
最新アルバム『Humanz』には、過去の作品と同じように、多くのアーティストが参加し、今年6月にイギリス東南ケント州の田舎町マーゲイトにあるテーマパーク「ドリームランド」で開かれた<デーモン・デイズ・フェスティバル>では、De La Soul(デ・ラ・ソウル)やVince Staples(ビンス・ステープルズ)など多くの参加アーティストをゲスト出演させステージを大いに盛り上げたが、ここは、遥か遠い日本である。ゲスト出演が発表されていない中、どのようにGorillaz(ゴリラズ)がパフォーマンスをするのか、注目が集まっていた。
しかし、心配無用、2DことDamon Albarn(デーモン・アルバーン)を見くびってはいけない。1985年のゾンビ映画『死霊のえじき』からサンプリングされた「Hello, is anyone there?(誰かー!)」と緊張感あふれる叫び声が聞こえる“M1 A1”から始まり、Vince Staplesがスクリーンに登場、バンドが演奏を始めるとともにラップが流れる“Ascention”と続く。
ラップで、グリーン・ステージの観客が、トリの時間帯に踊っているという現象が起こっており、その時は、目の前の光景に飲み込まれ気付かなかったが、今こうして我に返ると、それは、凄い光景である。
その後も大ヒット作『Demon Days』から“Last Living Souls”など4曲、“On Melancholy Hill”などの定番曲はもちろん、最新作『Humanz』から最も多くの曲を披露し(往来のヒット曲に頼り過ぎないのは、バンドの余裕と貫禄である!)、「ゲスト問題」など無いことを証明して本編を終了した。
アンコールにも応え、“Stylo”や“Clint Eastwood”などの有名曲をプレイし、ゴスペル調の“Demon Days”で締めくくった。大満足のステージだった。
RELEASE INFORMATION
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text by Qetic・船津晃一朗