2011年よりスタートし、すでにNYの初夏を飾る一大フェスとなっている<ガバナーズ・ボール・フェスティバル(以下、ガバナーズ・ボール)>。2014年は6月6〜8日の3日間にわたり、マンハッタンに隣接するランドール島にて開催された。絶好の晴天に恵まれた3日間、今年の<フジロック>にも出演する注目アーティストから、このステージで久々のパフォーマンスを披露したバンドまでもが登場。満杯のオーディエンスを沸かせた。
マンハッタンにある最寄りの地下鉄の駅から、徒歩で20分程度かかる場所にある、ランドール島(フェリーやバスなどの移動手段もある)。そこで開催された、今やNYの初夏を飾る音楽フェスティバルのひとつとなっている<ガバナーズ・ボール>。チケットは発売瞬時にソールドアウトしただけあり、初日から大盛況となった会場は、東京で例えるならば代々木公園くらいのスペースで、全部で4つのステージ構成。そこで、ロック、ヒップホップからEDMまでさまざまなアーティストが出演し、熱狂をさらった。
初日で最も注目を集めたのが、ザ・ストロークスのジュリアンによる新バンド=ジュリアン・カサブランカス+ザ・ヴォイズだ。作品のリリースがないため、全貌が明らかにされていないなかでのフェス出演ということもあり、開演前から観客のテンション(期待度)の高さがひしひしと伝わってくる雰囲気のなか、ジュリアンたちはディスコやパンク、カリビアンなどさまざまな音をモチーフにしたバンド・サウンドを展開。そのスリリングな構成に観客は驚きをみせながらも、興奮していた様子。さらにMCでは「9月には作品がリリースできると思う」と発言! このパフォーマンスから察するに、ジュリアン像をいい意味で裏切る作品になりそうな予感がした。