洋楽インディー好きにはお馴染みの祭典<Hostess Club Weekender(以下、HCW)>の第8回が、新木場スタジオ・コーストで6月21日(土)、22日(日)に開催される。昨今の洋楽不況も何のその、開催ごとに規模や知名度を広げているこのイベントには、今回もアメリカ/イギリス、ノルウェーから注目アクトが多数集結。そこでQeticでは、現在までの実績をもとにHCWの魅力を分析。タイプ別のオススメ・ガイドもくっつけてドドンと紹介しちゃいます。題して「ここが凄いよHCW」!!
【特集】ここが凄いよ<HCW>!
ポイント① 初来日する若手インディー勢の登竜門
日本のインディー・レーベル主催のフェスにもかかわらず、その様子はさながら若手海外インディー勢の登竜門。実はこのイベント、過去に出演した総勢69組(ユース・ラグーンのみ2回出演)のうち40%近くが初来日アーティストで、ここで早い時間帯に出演して以降、更なるブレイクを果たす若手も多数。
例えば12年6月に2作目『アタック・オン・メモリー』を引っ提げ登場したクラウド・ナッシングスは、年末に同作がピッチフォークの19位を筆頭に年間ベスト特集に多数選出され、以降は<コーチェラ>など世界の巨大フェスに出演。今回は新作を手に再び<HCW>に帰ってくる。13年の11月に出演したテンプルズは、今年2月にデビュー作を全英7位に送り込み、今月行われる初単独ツアーも東京は即完状態。
Cloud Nothings -”I’m Not Part of Me”
また、(考えようによっては中堅だが)ザ・ウォー・オン・ドラッグスはは12年の11月に<HCW>出演後、今年発表した新作『ロスト・イン・ザ・ドリーム』が40弱の主要メディアのレビュー平均で85/100点を獲得し大ブレイク。同作は現在のところ、14年のインディー系年間ベスト作品の有力候補のひとつになっている。もちろん、これはほんの一例。レーベルの縛りこそあるものの国を問わず注目アクトが出演する<HCW>は、かつての<BRITISH ANTHEMS>のような定番インディー新人ショーケースとして定着した印象だ。
そんな意味で今回楽しみなのは、ソン、ハイアズアカイト、ザ・ボヒカズの3組。中でもソンはここ数年盛り上がるインディーR&Bの中心人物の1人で、FKAトウィグス、バンクス、サンファなどと共に2014年の大きな台風の目になりつつある。また、ハイアズアカイトはオブ・モンスターズ・アンド・メンやアウスゲイル、チーム・ミーなどを筆頭に活況著しい北欧から。アークティック・モンキーズらを輩出した英〈ドミノ〉の新鋭ザ・ボヒカズは、徐々に復活の兆しを見せるUKロック・シーン期待の新鋭だ。3組とも、気軽に観に行けるのは今のうちかも?!
SOHN -”Artifice”