ソニック・ステージではいよいよトム・ヨークが登壇! ナイジェル・ゴドリッチと共にステージに立ち、新曲“A Brain In A Bottle”をはじめ『Tomorrow’s Modern Boxes』の楽曲や『ジ・イレイザー』からの楽曲が立て続けに演奏された。さらにMVやライブ映像でも印象的な独特のくねくねダンスも披露し、圧倒的なトムの世界で観客を魅了。異世界へもトリップしてしまいそうになるほどの不安混じりのぼやけた音像は、次第にどこか心地よさも感じられるほどだった。本編が終了すると、ここで場内からはフェスの中盤だというのに異例のアンコールが! そのアンコールの声に応えるかのような形でトム・ヨークも再びステージへと姿を表し、アトムス・フォー・ピースの“Default”を演奏。これにはオーディエンスも歓喜せずにはいられなかった! こうしてトムの濃い2時間はあっという間に終了した。
ソニック・ステージでは先日アルバムをリリースしたばかりのダンスミュージック界の奇才、マシュー・ハーバートが、思わず笑顔になってしまうポップでハウスなDJをプレイ。裏のレインボー・ステージのF.F.Sは、アルバム『FFS』からの楽曲はもちろんのこと、フランツ・フェルディナンドの大ヒット曲やスパークスの曲も連発で会場の盛り上がりは最高潮に。全体が一体となって楽しんでいるように見えた。どちらもアプローチの方法は違うのだが、存分に踊り狂うことが出来た。
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