Interview:JaQwa
――最新のBASSミュージックを軸にしながらも、バラエティーにとんだ素晴らしいREMIXだと思いました。
ありがとうございます。9曲それぞれが違うジャンル、違う切り口になるように心がけました。原曲をそのままクラブミュージックにブラッシュアップしたもの、原型を留めないもの、要素だけ再構築したもの…というような感じです。そのあたりを楽しんでもらえると嬉しいです。
――アルバム全曲をREMIXするというのは、ずいぶん思い切りましたね。
どういった経緯だったのでしょう?
DJ BAKU HYBRID DHARMA BANDを現場で見た時に、REMIXしたいなーと漠然とは思ってたんですね。その後しばらくしてからそのことをPOPGROUPの人と話してたら、話が盛り上がって、じゃあ全曲やっちゃう?みたいなノリで…ものスゴい大変でしたが(笑)。
――REMIXを聞いていてもジャンルの幅の広さに驚いたのですが、音楽的ルーツはどの辺りなのですか?
小さいころは、両親の影響で歌謡曲やクラシックや洋楽も聞いていました。その後は普通にJ-POPなどもひと通り聞いていたのですが、中3くらいですかね?どこかでテクノという言葉を聞いてきたんだと思いますが、気になって、CD屋のテクノコーナで適当にジャケ買いしたんです。生まれて初めて買ったダンスミュージックのCDは、その時たまたま手に取ったRichie Hawtinです(笑)。
――意外ですね!!
そこから一気にミニマルテクノにハマって。僕、大阪出身なんですが、その頃、田中フミヤさんが大阪で、ミニマルのイベントやってまして、ほぼ毎回行ってましたね。中3の分際でキックが硬いとか言ってましたね(笑)。その後、ガバやらハードコアテクノやらブレイクコアやらと、どんどん青春を棒に振り始めます。それと並行してラウドロックやメタルのバンドサウンドもガンガン聞いてましたね。
――制作は何歳くらいから始めたんですか?
15歳からです。わけもわからず、初期型のiMacとCubase5.0とシンセを買いました。テクノやるならまずMacだろ。と。
――当時、その歳でパソコンで音楽制作ってハードル高くないですか?
どうなんでしょう? 最初は特に何も考えずに衝動だけでやってた感じです。学校から帰って毎日イジっていたらいつの間にかできるようになってました。しばらくしてからパソコンでLIVEもしてましたし。
――そういうシーンって大阪にあったんですか?
その当時は、大阪はヒップホップかレゲエかハードコアが流行ってましたね。パソコンでLIVEするってスタイルはまだ少なかったです。そういったバンドノリとクラブサウンドがちょうどエクストリームに融合してたのがブレイクコアってジャンルでどっぷり浸かってました。その頃にはアナログでDJとかもやってました。
――じゃあ、KORNとSkrillexが一緒にやってるのとかJaQwaさんにとっては自然なんですね。
全然、普通のことですね。アングラでは昔からそういう事は行われてましたし、そういう場所にいたので。ただ、名のある奴らがああいう事をするのは、お、良いじゃんと思いましたね。