――今回のREMIXの中で一番のお気に入りは?
UK Funkyっぽい4曲目の“Darkest Jyotis”です。Skrillex的なのばかり作ってるイメージかもしれませんが好きなものはジャンル関係なく作っています。
――アレはいいですよね。はやくフロアで聞いてみたいです。今回はMIXもマスタリングもご自身でやられたと聞いたのですが?
そうですね。まだまだ勉強中ですが… 。もともとは作曲だけだったのですが、買った曲と自分の曲をDJでMIXする時に音質に差があるとMIXしにくいので、自分で音をきれいにする勉強をしないとだめだなと思いまして。
――独学で出来るものなんでしょうか?
最近はyoutubeなどでも、MIXやマスタリング講座みたいなのあるんで、なんとかなるんじゃないですかね? ほとんど英語ですが…。
――話を聞いていると、そういった調べるといった能力がスゴいなと。
僕は、DIG(ディグ、掘る、調べる)という言葉を昔からよく使っています。もともとは、さっきお話ししたブレイクコアにハマった時に、そのジャンルがニッチすぎて情報が全くなかったんです。取り扱ってる店も1~2件しかなくて。で最新情報を入手するにはインターネットしかなくて、DIGらないと、自分の好きな曲もみつけれない。そういうところから日々DIGるという行為が自然とライフスタイルみたいになりました。
――でも、そういった情報も英語ですよね? しゃべれるんですか?
しゃべれないです。英語だけならまだいいんですけど、フランス語やロシア語もあって(笑)。
――どうするんですかそれ?
いや、そのころはもう翻訳ツールもありましたし、結局テキストよりも再生してみて曲がかっこいいかどうかですから。
――恐ろしい高校生ですね(笑)。そういったライフスタイルからの延長で、DIGブログ「digcloud」というのができたんですか?
そうですね。DIGって基本、こそこそやるものじゃないですか? 「digcloud」を始める前、丁度Twitterが盛んな時期だったので、この曲カッコ良かったーっとかがあればツイートしてたんですね。で、仲間内でもそういうのが増えてきたんですが、Twitterの情報ってどんどん流れていってしまうじゃないですか? それだと情報が定着しない。これはもったいないなと思っていて、情報をまとめたサイトを作ろうとおもったのがきっかけです。他のmp3ブログやフォーラムなどのアンテナサイトが、写真や活字も含めて作家や楽曲を紹介している中、「結局は文章全部すっ飛ばして再生してから決める」「再生した上で好きだったら、そこから調べだす」という感じの人がほとんどだろう、ということで、再生ボタンだけがいっぱい並んだコンテンツにしました。面白がっていただく方も沢山いらっしゃってありがたいです。
――そんなDIGのスペシャリスト、JaQwaさんの最近気になってるジャンルなど有りますか?
少し前から、Trapというジャンルが流行してるんですが、それが進化してTwerkというサブジャンルが生まれてます。コレはBPMが100縛りのTrapです。結局これって一周回ってヒップホップですから(笑)。この周辺の動きが頭悪くて今は面白いですね。
――こういうのって日本のクラブでも、もう聞けますか?
実は、「digcloud」でやっている事を現場で実行しようと、<BASS UP>というイベントを渋谷のLOUNGE NEOという箱でやってます。そこでは、Twerk以外にも面白いベースミュージックがたくさん聞けます。
――日曜日のデイタイムなんですね?
自分が中3からクラブに行ってたので、法律的に堂々と、ベースミュージックを未成年のうちから気軽に高音質で楽しんでもらい、次世代を育てたり、つながったりという目的で運営しています。その意味での超低価格&デイタイムです。
――素晴らしい取り組みですね!
ありがとうございます。そのせいか、ウチのイベントのお客さんは本当に音楽が好きな人が多いですね。はじめから終わりまで、ずーっと踊ってます。全然帰らないです。有り難い事に(笑)。
――最後に今後のご予定を
現在1stアルバムリリースに向けて楽曲制作をしながら、いろんな方に声をかけていただいてRemixやエンジニアとしてプロジェクトに参加させてもらっている現状なので、今後どんどん世に出て行くと思います。是非、チェックしてみて欲しいです!
Release Information
Now on sale! Artist:JaQwa Title:DJ Baku Hybrid Dharma Band (JaQwa Remix)[D.E.F Remixes] POPGROUP Recordings ¥900(tax incl.) |