ロンドンを拠点に活動するジョージア・エレリー、テイラー・スカイの2人によるオルタナ・ポップ・デュオ、ジョックストラップ(Jockstrap)が英名門レーベル〈Warp〉から最新EP『Wicked City』をリリースした。
– Dazed
催眠性エキゾティカ
– The Guardian
ジョックストラップが作っている音楽がどんな類の音楽かっていうのはわからないけど、好きなんだ
– The Fader
Jockstrap – The City(Official Audio)
収録曲の“The City”は、ファンタジックで儚い曲調から一転してハードでインダストリアルなビートが展開されるジョックストラップらしさに溢れた仕上がりとなっている。エレリーは今回のEPに付いて次のように語った。
『Wicked City』は重い自伝的な物語が、私たちが音楽的に吸収した全てのものに影響を受けて「クソ喰らえ」っていうアティテュードによって作り出された、表現力に溢れるリミットのない音の世界と組み合わさって完成した。音楽的な特徴でいうと、クラシックの構成とダブステップの大きな影響がある。『Wicked City』の中には正気から狂気、リアリズムからシュールレアリズム、そして無知から経験に至るまで様々な物語がある。
結局のところ、「love is the key」を書いた時に自分が持っていたものを失ったことに対してどう対処するかっていうことを表しているブレイクアップ/ブレイクダウンのレコードなんだ。
– Georgia Ellery
Jockstrap – Robert(Official Audio)
“Robert”は、アリゾナ州を拠点に活動するヒップホップ・グループ、Injury Reserve(インジュリー・リザーヴ)が制作したダブステップにインスパイアされたインダストリアルなビートに加え、ロバート・メイプルソープへの愛 情が表現されたエレリーによる歌詞がのせられた楽曲となっている。また本楽曲はジェイミー・ エックス・エックスのエッセンシャル・ミックスで初めて披露され、ジョージアとジェイミーはBBCラジオ3の中でもコラボレーションを行っている。
Jockstrap
エレリーは英国インディペント映画賞を受賞(BIFA)、第73回英国アカデミー賞で新人賞を獲得したコーンウォールの映画『BAIT』に出演しており、ウェールズの歌手グウェノー・ピペットとともにBFIで映画のスコアのパフォーマンスを披露。一方スカイは独自にソロプロジェクトを進め、以前JockstrapとともにUKツアーを廻った仲間であるアリゾナのバンドInjury Reserveの最新作をリミックスした。エレリーは、昨年Underworldが行なった実験的プロジェクト『DRIFT』にも参加している。
二人で参加したプロジェクトも多く、Dean Bluntの『Soul on Fire』(2018)ではA$AP Rocky & Mica Leviらに並び参加アーティストとして名を連ね、昨年行われたblur/Gorillazのデーモン・アルバーン率いるAfrica Expressのサーカステントで行われた1回限りの完売公演ライブの客演も果たしている。