アメリカ・シカゴ出身のラッパー・Juice WRLD(ジュース・ワールド)が21歳の若さで亡くなった。TMZをはじめ、各メディアが報道しているほか、所属レーベルの〈Interscope〉が彼の死についての声明を発表している。ジュースは2017年に大ヒットシングル“Lucid Dreams”をリリース。その音楽性はemo rap、sad rapなどと評され、時代を代表するアーティストの1人として世界中を飛び回っていた。2018年10月21日に初来日、先月26日には2度目の来日を果たしていた。

「ジュースは非常に短期間の中で、世界に大きな影響を与えました。彼は穏やかで、限りない創造性と並外れた人間性を持ち、ファンのことを誰よりも愛していたアーティストでした。私たちの心に寄り添ってきた彼をなくすことは打ちのめさせられるような思いです。私たちの心はジュースの家族と友人、彼のレーベルメイト、そして世界中のファンの皆様とともにあります。」

引用元:Interscope Records

Juice WRLD – Lucid Dreams(Dir. by @_ColeBennett_)

ジュースは、現地時間12月8日(日)にカリフォルニアから飛行機で発ち、その朝にシカゴのミッドウェー国際空港に到着。そして飛行機から降機し空港を歩いている途中に発作に見舞われたと、目撃者がTMZに語っている。またTMZは、法執行機関のとあるソースからの証言として、現場に救急医療士した時にはジュースは口から血を流していたことも情報に加えている。なお、死因はいまだに明らかになっていない。

ヒップホップシーンの中でも、YouTubeやSoundCloudに音楽をアップロードし注目を集めてきたラッパーとして、SoundCloudラッパーと呼ばれ人気を博したLil Peepは2017年11月15日に21歳、2018年6月18日にはXXX Tentacionが20歳で亡くなっている。ジュースは2018年に発表したEP『Too Soon..』収録楽曲“Legends”は2人へのトリビュートソングとして知られているが、その一節にこのような歌詞がある。「What’s the 27 Clu-u-u-ub? We ain’t making it past 21(27クラブってなんだ? 俺らはまだ21歳も超えていない)」。彼は12月2日に誕生日を迎えたばかりだった。

ジュースを追悼して、Bruno Mars、Chance The Rapper、Drake、Lil Uzi Vert、Questlove、Ski Mask The Slump God、The Weeknd、様々なアーティスト/著名人がSNSにコメントを残している。

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Rest In Happiness Brother.

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