珠玉の名曲をカヴァー

そんな豪華な国内外12組のアーティストとともに共演し、自らのルーツのなかで影響・刺激を受けた60年代、70年代、80年代の海外の楽曲達を本作ではカヴァーしている。なぜこのような選曲になったのか・・・それは“原点に立ち返る”という部分で、「音楽に対してフラットな姿勢で向き合いたかった」から。その中でも木村カエラ自身がリアルタイムで聴いてないものもありながら60年代〜80年代の楽曲から刺激を受けて新鮮な形でカヴァーできるということで、この選曲になったという。全曲、原曲と共に紹介したいところだが、ここでは今作のハイライトになっているものを厳選して紹介する。

Cyndi Lauper “Girls Just Want To Have Fun”

N’夙川 BOYSとは、今年の<サマソニ>で涙必至のパフォーマンスを届けてくれた、Cyndi Lauperの往年の名曲“Girls Just Want To Have Fun”を爽快にカヴァーしている。N’夙川 BOYSのリンダ(Vo.)に合わせて、木村カエラが歌い方を変えているのも面白い。また、本曲は、ファンとのコラボとして、twitter上で<木村カエラにカヴァー&歌って欲しい楽曲>と題し、一般公募された400曲を超える楽曲の中から選ばれたものとなっている。

The Velvet Underground “Sunday Morning”

“バナナのジャケット”で有名なThe Velvet Underground(以下:VU)の“SUNDAY MORNING”は細野晴臣とコラボを行っている。古いマイクを使うなど原曲を大切にしたこの優しいカヴァーは、VUと同時代にバンドとして活動していた細野だからこそできる業だろう。

Beastie Boys “(You Gotta) Fight For Your Right (To Party)”

その他にもa-haによるシンセ・ポップの名曲“Take On Me”、1970年代に活躍したニューヨークのガールズ・バンド=Blondieの“Heart Of Glass”、白人ヒップホップのパイオニア=Beastie Boysの“Fight For Your Right To Party”、ロック史を語る上で欠かせないThe Whoの“MY GENERATION”等とそれぞれストーリーを語りだしたら止まらない名曲達を豪華アーティストと共にカヴァーしている。

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