2019年も夏フェスシーズンが本格到来! ついに<FUJI ROCK FESTIVAL ’19>(以下、フジロック)のタイムテーブルも発表されました。みなさんチケットは買いましたか? 苗場へ行く準備は進めてますか? そもそもどんな用意が必要なのか知ってますか? ビギナーのみなさまにはQeticの「フジロック常連者に聞く、フジロックの楽しみ方」という記事がオススメ。何事も備えあれば憂いなし。予習しておけばなおさら悔いなし。お気に入りのアーティストを見つけて最高の夏にしようぜ!

今年も大充実のラインナップとなった<フジロック>ですが、そのなかでも大プッシュしたいのがマーティン・ギャリックス(Martin Garrix)。オランダ出身で現在23歳の若さながら、英メディア<DJ MAG>によるDJランキングで三年連続世界1位というダントツの実力者で、2018年には平昌オリンピックの閉会式でパフォーマンスを披露。名だたる大型フェスを制覇してきたダンス・ミュージックの神童が、4度目の来日にしていよいよ苗場に降臨します。

フジロック出演!120%踊れる世界的DJマーティン・ギャリックスを絶対観るべき5つの理由 martingarrix-2

思えば昨年の<フジロック>も、スクリレックスが破天荒なメガ・ミックスを投下し、オデッサも夢見心地のエレクトロ・サウンドで沸かせるなど、ダンス系アクトの活躍が目立っていた印象。そして、今年は世界ナンバー1のDJが登場ということで、これは<フジロック>史に刻まれるべき大事件となりそうな予感。テンションを上げて踊りまくりたい人は特に必見! 「EDMはちょっと……」というロック〜ポップ・ファンも、最先端のポップ・エンターテインメントに腰を抜かすこと必至! 世界中のオーディエンスを魅了してきたDJプレイを、大自然に囲まれたGREEN STAGEで堪能できるだなんて、これ以上のシチュエーションは考えられません。

さらに、<フジロック>出演を記念して、最新ベスト盤『ザ・マーティン・ギャリックス・エクスペリエンス』がリリースされる嬉しい計らいも。各国のチャートを席捲してきたポップ・アンセムと、ダンス・ミュージック好きの心震わせるクラブ・トラックの両方を集めた同作は、これから予習/復習するにもうってつけ。ここまでお膳立てが揃っているのだから、この波に乗るっきゃない! ということで今回は、昨年の記事に引き続き、マーティン・ギャリックスを絶対に観ておくべき5つの理由を解説します。

▼あわせて読む
独占インタビュー|世界No.1DJ、マーティン・ギャリックスが凄い5つのワケを検証

マーティン・ギャリックスを絶対に観ておくべき5つの理由

1. 音の洪水を彩る、凄まじいライティング・プロダクション

2004年のアテネ・オリンピックでティエストのDJに衝撃を受け、DJやトラックメイキングの道を志すようになったマーティン・ギャリックス。2014年に世界最大級のダンス・ミュージック・フェス<ULTRA MUSIC FESTIVAL>にて史上最年少の19歳でヘッドライナーを務めて以来、長きにわたってトップランナーとして君臨し続けてこられたのはなぜか? その理由は言うまでもなく、彼が圧倒的なライヴ・パフォーマンスを繰り広げてきたから。

マーティンは昨年10月、出身地のオランダ・アムステルダムで開催された<Amsterdam Dance Event>(通称ADE:世界最大のダンス・カンファレンスとして有名)で、最新セット「ANIMA」をデビューさせています。4K UHD/5.1サラウンドで撮影・録音された(!)動画をご覧の通り、ライティングやレーザービーム、VJをこれでもかと駆使した演出は、たびたび吹き荒れる炎やスモークとあいまって、超がつくほど刺激的かつドラマティック。EDMが進化に進化を重ねた結果、もはや芸術の域に達しているのがよくわかるでしょう。

ちなみにこの日は、自身による数々のヒット曲に加えて、ザ・ウィークエンドキャント・フィール・マイ・フェイス”、アヴィーチー“ウェイティング・フォー・ラブ”といったポップ・チューンも織り交ぜていたマーティン。彼はオーディエンスの反応を見ながら毎回セットリストを変えることで、いつだって真の一体感を生み出してきました。同じライヴが繰り返されることはなく、<フジロック>も特別な一夜になるのは間違いありません。

Martin Garrix Presents: ANIMA(Live @ Amsterdam RAI 2018)

 

また、ベルギーの<トゥモローランド>で昨年ヘッドライナーを務めた際には、クロージングで新曲“ハイ・オン・ライフ”を初披露。当日のライヴ映像がふんだんに盛り込まれたミュージックビデオからも、壮大なスケール感やオーディエンスの熱狂ぶりが伝わってきます。他にも、<ULTRA MUSIC FESTIVAL>などのフェスで披露されたパフォーマンス動画や、世界各国で撮影された写真がYouTube/Instagramに多数アップされているのでぜひチェックを。

Martin Garrix feat. Bonn – High On Life(Official Video)

2. ロック・ファンでも確実に楽しめる、必聴ダンス・トラックを一挙紹介。

世界最強のスーパーDJとして、ポップス、R&B、ロックなど幅広くアーティストとコラボを重ねてきたマーティン。その人気ぶりが物語るように、彼はポップ・フィールドでも破格の成功を収めてきました。

そんな彼のヒット曲から、ロック・ファンにまずオススメしたいのが、<SUMMER SONIC>にも出演するフォール・アウト・ボーイのパトリック・スタンプと、ラッパーのマックルモアを迎えた現時点での最新シングル“サマー・デイズ”。「この曲は、友達と窓全開でドライブをしながら爆音でかけたくなるような曲だよ」とマーティンも語っているように、ファンキーなベースラインと軽快なハンドクラップがたまりません。リンキン・パークのマイク・シノダが参加した「ウェイティング・フォー・トゥモロー」も、彼のヴォーカルが前面に出た「モダン・ロック×EDM」というべきキャッチーな内容です。

Martin Garrix feat. Macklemore & Patrick Stump of Fall Out Boy – Summer Days(Official Video)

Martin Garrix & Pierce Fulton feat. Mike Shinoda – Waiting For Tomorrow(Official Video)

また、マーティンにとって最大のクラブ・アンセム“アニマルズ”は、今年の<フジロック>でケミカル・ブラザーズを心待ちにしていたり、かつてジャスティスなどフレンチ・エレクトロにハマった層にも訴えかけそうな、暴力的かつ洗練されたシンセ・サウンドが押し寄せてくる一曲。この曲や“ゲーム・オーヴァー”“バイト”といった縦ノリ・バキバキのクラブ・バンガーは、熱心な音楽ファンの多いフジロッカーの心も撃ち抜きそうな気がします。

Martin Garrix – Animals(Official Video)

Martin Garrix & Loopers – Game Over(Official Video)

Martin Garrix & Brooks – Byte (Official Video)

3. 苗場で合唱したら気持ち良さそうな、ポップ・アンセムの数々

R&Bの新星カリードと共演した“オーシャン”、マーティンがネット上で発見した60歳のストリート・シンガー、マイク・ヤングとの“ドリーマー”といったソウルフルな楽曲にも明らかなように、マーティンは歌の力を引き出すのも本当にうまい。彼はそんなふうに、世界中のいたるところで合唱が巻き起こるポップ・アンセムを多く生み出してきました。

そのなかでも定番中の定番が、ビービー・レクサが歌う“イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ”。サビは日本人でも簡単に歌えると思うので、そこだけでもぜひ覚えていきましょう。本当に感動的なナンバーだし、みんなで歌ったら絶対に気持ちいいはず。このように、シンガロングしやすくてフックのある楽曲を生み出す手腕が、マーティンを成功に導いたのは言うまでもないでしょう。

Martin Garrix & Bebe Rexha – In The Name Of Love(Official Video)

さらに加えて、今日のUKを代表する歌姫、デュア・リパとの“スケアード・トゥ・ビー・ロンリー”や、前述の“ハイ・オン・ライフ”も歌っていたボンの“ノー・スリープ”もついでに覚えていけば完ペキ。ここまで紹介してきた楽曲は、“アニマルズ”を除いて『ザ・マーティン・ギャリックス・エクスペリエンス』ですべて網羅されているので、ぜひともゲットしましょう。

Martin Garrix & Dua Lipa – Scared To Be Lonely(Official Video)

Martin Garrix feat. Bonn – No Sleep(Official Video)

 

4. フジロックのスタッフも唸らせた、今こそ見ておくべき才能

筆者が以前、「フジロック×サマソニ運営対談」と題してRolling Stone Japanで取材した際、SMASHの宣伝/ブッキング担当・高崎亮さんは、マーティンの出演についてこんなふうに話していました。

「僕はEDCやUltraもずっと行ってる会社のEDM担当なので、『ネクスト・アヴィーチーです!』と社内でプッシュし続けて。(中略)フェスに行くと、彼のDJ目当てでやってきたお客さんが本当に多いんですよ。ここから新しい客層も開拓したいし、フジに毎年来てる人たちのリアクションも楽しみですね」(引用:https://rollingstonejapan.com/articles/detail/31164

高崎さんも認めるように、マーティンからヘッドライナーのシーアへと続く2日目・土曜のGREEN STAGEには、N.E.R.D.やケンドリック・ラマーを招聘した昨年に続いて、<フジロック>の新しい流れをアピールしようという意思が感じられます。音楽シーンのガラパゴス化が囁かれ続けるなか、世界中でリアルに評価されている本物のトップ・ミュージシャンを苗場に呼ぼうと、<フジロック>のスタッフは全力で取り組んでいる。その心意気にオーディエンスも全力で応えたら、きっと素敵な光景が見られるのではないでしょうか。今年どうしてもマーティンを呼ばなければいけなかった理由とは? その答えは、きっと当日にステージ上で明かされるはずです。

5. マーティンは笑顔が爽やかなイケメン

今更ですけど、マーティンはモデルとしても活躍中だけあり、飾らない自然体のイケメンですよね……。もともと童顔が際立っていましたが、23歳となった今も笑顔がとっても素敵。楽しそうに音楽を奏でたりする人っていいですよね。彼の一挙一動を追いかけているだけで、ちょっと幸せな気持ちになれるのではないでしょうか。

▲とにかく笑顔が爽やか!

▲お茶目なダンス

 

▲毎回とても楽しそうにイケメンジャンプ

というわけで最後に、彼の爽やかスマイルや、踊ったりジャンプしたりしている写真を厳選してお届け。この愛くるしい表情を見守るためにも、みんな苗場で会おうぜ!

▼あわせて読む
フジロック常連者に聞く、フジロックの楽しみ方

Text by Toshiya Oguma

RELEASE INFORMATION

『The Martin Garrix Experience | ザ・マーティン・ギャリックス・エクスペリエンス』

フジロック出演!120%踊れる世界的DJマーティン・ギャリックスを絶対観るべき5つの理由 martingarrix-1

2019.07.10(水)

<配信アルバム>
全20曲

再生購入はこちらから

<国内盤CD>
全21曲

●¥2,200+税 SICP-6128
●CD限定ボーナス・トラック1曲収録
詳細はこちら

EVENT INFORMATION

FUJI ROCK FESTIVAL ’19

フジロック出演!120%踊れる世界的DJマーティン・ギャリックスを絶対観るべき5つの理由 music190705_fujirockfestival_main-1920x2400

2019.07.26(金)、27(土)、28(日)
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
9:00 開場 11:00 開演 23:00 終演予定
詳細はこちら