フー・ファイターズやマーヴィン・ゲイ、AC/DCも！音楽から観るマーベル

ソウル・ミュージック好きなら、『キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー』がオススメです。ファルコンというヒーローがキャプテン・アメリカに、「時代に追いつくには、マーヴィン・ゲイの“Trouble Man（トラブル・マン）”を聴きな。」とアドバイスします。マーヴィン・ゲイはロック歌手ではなく、ソウル歌手。70年代に作られた映画、『野獣戦争』の主題歌だったそうですが、マーヴィン・ゲイは当時の社会問題（ベトナム戦争、差別等）をメッセージにしたが、楽曲で注目を集めていた人でした。

Marvin Gaye – trouble man

だからキャプテン・アメリカが眠っている間に、アメリカで何が起きていたのかがよくわかる、という意味で薦めたのでしょう。ヒーローが音楽から時代を感じる、学ぶというのは、いかにも『マーベル』らしいですね。

キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー 本編プレビュー映像（日本語吹替版）

イギリスのバンドが好きなら『アントマン』！　ザ・キュアーの“Plainsong（プレインソング）”が意外なところで使用されています！

The Cure – Plainsong （Music Video）

アントマンと宿敵イエロー・ジャケットが小さくなってスーツケースの中で戦うシーンで、スマホのスイッチが入ってしまい、曲が流れます。『アントマン』には、この後、きかんしゃトーマスが登場したりと、イギリスを感じさせますが、もともと『アントマン』は、イギリス出身の映画監督エドガー・ライトが手がけるはずだったから、その名残なのでしょうか。しかし、スマホが戦闘のBGMになるとは、小さいヒーロー・アントマンの特性を活かした名演出ですね。

「アントマン」MovieNEX予告編

いかがでしたでしょうか？　実はマーベル・コミックは物語の中に、リアルタイムなカルチャーを取り入れることで人気を博してきました。だから、『マーベル』の映画が音楽という時代の空気・気分をうまく使うことは当然なのかもしれません。耳からもぜひ『マーベル』の世界に遊びにきてください！

4.29（金）全国劇場公開　映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』特報