MF DOOMって?
アイアンマスクの悪役MC/トラックメイカーのMF DOOM(「DOOM」など多くの別名も持つ)は、大物アーティストらと、ジャンルレスにコラボしてきた。
RadioheadのThom YorkeやFlying Lotus、Madlib、J Dilla、<フジロック>に出演したGorillazの大ヒット曲 “Feel Good Inc.”をプロデュースしたDanger Mouse、同じく<フジロック>に出演したThe Avalanches、Wu-tang ClanのGhostface Killahなど、例を挙げるとキリがないほどである。
MF DOOM – Madvillain – Accordion
新プロジェクト『The Missing Notebook Rhymes』は米コメディー軍団「Adult Swim」から配信
そんな彼と、シュールでユニークな企画を手がけるアメリカの深夜番組制作機関「Adult Swim」(Sponge BobやAdventure Timeで著名な Cartoon Networkの深夜枠を担当)が15週連続で新曲をリリースするプロジェクト『The Missing Notebook Rhymes』を始めた。
Delicious Gummy Bears | Robot Chicken | Adult Swim
そして今週、連続リリースの1曲目として、2015年に他界してしまったSean Priceが参加する“Notebook 00 – Negus”が公開。
MF DOOMと日本
MF DOOMはまだ来日公演をしたことがない(!)。2016年<サマソニ>に出演したHiatus KaiyoteやBADBADNOTGOODなど、彼をリスペクトするミュージシャンは多く、ヒップホップのみならずジャンルレスに及ぼしてきた影響は計り知れない。
<フジロック>では限定CD-Rを販売し即完売、9月にファーストアルバムをリリースするなど、現在大活躍中、日本のヒップホップシーンを代表する一人、PUNPEEもMF DOOMのアメコミ的世界観などをブログで取り上げるなど、日本にもファンは少なくないことは確かである。
2004年に発表された、Madlibとのコラボ作『Madvillainy』(Stones Throw)は多くのメディアのベストアルバムリストに入り、これまでヒップホップを聴いたことのない人たちに強烈なインパクトを与えてきた。
これから数ヶ月に渡る『The Missing Notebook Rhymes』の配信には、長らくアルバムのリリースが待たれているJay Electronica(Chance The Rapperの最新作『Coloring Book』に収録されている“How Great”に客演し、絶賛された)を始め、多くの豪華アーティストが参加しているとのこと。
これからも、MF DOOMから目が離せない!!
Adult Swim