「江戸桜通り」や「日本橋さくら通り」など桜の名所が存在し、桜を愛でながら、食を楽しむ文化が花開いた街、日本橋。そんな”桜の街”日本橋で3月15日(金)〜4月7日(日)の間、恒例となりつつあるイベント<日本桜フェスティバル>が今年も開催された。

Sakura Music Night

会場には世界最大級のアートフェスティバル<バーニングマン>で話題になったデジタルアート「The Tree of Light ー 灯桜(ともしざくら)ー」が登場。

この鮮やかに光る桜の下で、映画音楽やインスタレーションアート、果ては自身でフィルハーモニーを率い、オーケストラ・コンサートを敢行するなど、多岐にわたって活躍する蓮沼執太と、昨年リリースしたアルバム『AINOU』が音楽業界全体で話題を呼び、今や日本中の注目のマトとなっている中村佳穂の2組がライブパフォーマンスを披露する<Sakura Music Night>が4月5日(金)に開催された。

20℃を越える暖かい1日だったこの日の屋外会場は、爽やかな風に包まれる中4倍の抽選で選ばれたオーディエンスでぎっしりに。アーティストのオンステージを前に、The Tree of Light ー 灯桜(ともしざくら)ーがピンク色の輝きを放つと、「みなさん、こんばんは。蓮沼執太チームです」とバンドメンバーとともに蓮沼執太が姿を見せる。

蓮沼執太と中村佳穂が魅せたあたたかい音楽の光|日本橋桜フェスティバル2019<Sakura Music Night> music190412_sakuramusicnight_2-1200x800
蓮沼執太

春の様相が目に浮かぶ疾走感あふれるナンバー「ONEMAN」からライブがスタートすると、The Tree of Light ー 灯桜(ともしざくら)ーが音に合わせ、色彩豊かにその葉の色を変え始める。

「みなさん付いてきてますか? 大丈夫ですか? 桜の光きれいですね」と切り出し、会場を煽ると小気味なリズム感で進む「Juxtaposition with Tokyo」を演奏。少しずつカラダを揺らし始めるオーディエンスを尻目に、ライブは歩みを止めず新曲「フルフォニー」へ移行。「みんなで曲を作ろう」をテーマに製作された楽曲の優しさが会場のムードを一層あたたかく包み込んでいく。

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「ここでゲストをお呼びしたいと思います」と告げると、中村佳穂が登壇。昨年末、ともに製作したというニューソング「CHANCE feat.中村佳穂」の初パフォーマンスが披露された。アップテンポに展開されるメロディと艶やかさのある中村佳穂のボーカルに魅了され、うっとりとしている間に蓮沼執太のステージが終了。続いて、中村佳穂のライブへ。

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中村佳穂

登場するやいなや、おもむろにキーボードを弾き始めると、即興で演奏し始める彼女。周辺で響く環境音でさえも音楽に変えてしまう彼女のインプロビゼーションに、会場はこの日一番の盛り上がりに。「今日フジロックが発表されて!」と同日に解禁となった<FUJI ROCK FESTIVAL ’19>への出演を嬉しそうに演奏しながら歌うと、盛大な拍手が鳴り響く。

続いて、この日のために集めたというコーラスのメンバー、senoo rickyとT.A.M.M.Iを呼び込み『AINOU』にも収録されている「get back」へ。この楽曲のパフォーマンス中にも「人の歌が歌いたくなってきた」とスチャダラパー「ヒマの過ごし方」のバースをラップしたり、原曲にない歌詞をアドリブで歌い始めたりと、その演奏力の高さを披露した。

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「また何度も会えますように」と代表曲である「きっとね!」を最後に演奏すると、オーディエンスの中には彼女と一緒にシンガロングする人も。T.A.M.M.Iが絶妙にスキャットすると、楽曲はその場だけのオリジナリティをどんどんと増していく。それに合わせ、オーディエンスからはハンドクラップが巻き起こり、会場中は大団円に。

まさに”音”を心から”楽”しんでいる2組の共演に、誰もが音楽を堪能していたライブだった。

Sakura Music Night

2019.04.05(金)

蓮沼執太と中村佳穂が魅せたあたたかい音楽の光|日本橋桜フェスティバル2019<Sakura Music Night> music190412_sakuramusicnight_1-1200x800

蓮沼執太
01 – ONEMAN
02 – Juxtaposition with Tokyo
03 – Zero Concerto
04 – フルフォニー
05 – CHANCE feat. 中村佳穂 ※新曲

中村佳穂
01 – adlib
02 – 口うつしロマンス
03 – get back
04 – Trust you ※新曲
05 – きっとね!

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竹田賢治

竹田賢治

ライター

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