⑥ Relax,
「温泉に入りたい。」そんな欲求を楽曲化した曲。たんまりとリバーヴを各楽器に盛り込み、EQ特性もミドルレンジに気持ちのいい音を集約させ、BPMも80以下、個人的にもっともリラックスして制作を進められた曲。リリックの異なる2重にレイヤーされたヴォーカルは森に囲まれた秘湯に浸かっている秘湯の温泉。

⑦ Empty Love
より心臓の近くで、感情の起伏を感じるための曲。
アナログシンセがもつ重厚さを軸に、同じフレーズに楽器をいくつもレイヤーし、マクロな音の厚みと、打点の強いピアノの冷徹なメロディーと、野外でサンプリングした足音で、心臓がもつ力強い運動がもたらす感情の起伏を表現。また、リスナーのよりパーソナルな部分に届けるため歌詞を「Empty Love」と最小化させている。重心の低い音と音像の広がりが、「感覚」と「現象」を繋ぎ合わせているので、是非、一人で、大きな音量で、聴いて欲しい。

Oii – “Empty Love with akiko nakayama” on 2013.4.14 Grapefruit Moon

⑧ Sukima
『sukima sunlight』のタイトルナンバー
リリックから先に出来たアルバム唯一の曲で、Oiiの生涯趣味である散歩中に湖面に反射する日の照り返しに感情が揺さぶられ、詞がたまらなく溢れてきた。トラック数は他の楽曲よりも少なく、プレイヤーを招き録音したガットギターや生ドラムに、オルガンシンセ、オートチューンのかかったヴォーカルという電子的な音や生楽器がもつ特有の質感を含んだ音が混ざり合い、情緒的で色彩豊かな冷たさをもつ曲。

⑨ √
アルバムに入っているどの楽曲にも当て込められる機会がなかったメロディーをかき集め、サンプリングカットし、アルバムの箸休めの役割となった曲。

⑩ Puddle Talking with You
This is “Oii BAND”。
アルバム曲の中では特殊で、バンドサウンドを全面に出した曲。ドラムも8ビートで真っ直ぐ進み、ギターサウンドが全面に出ている。曲の最後にはパーカッション、ストリングス、トランペットが登場し、壮大なビックサウンドへと到達する。ミュートピッキングが印象的で、電車に揺られてリスナーと一緒に旅に出てほしい曲。

⑪ Rings
アルバムの終局を飾るアコースティックでメランコリックなナンバー。
太陽が夜に解けていく哀愁を、メイン楽器で使用したアコースティックギターに委ね、後半にカルテットのストリングス、トランペットが登場する事で、夕刻の美しい風景でアルバムの終局を迎える。

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Release Information

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