渋谷WWWにて<ぺぺ祭り 2022夏 ~レコ発SP~>が9月10日(土)に開催。7インチ『Shanghai/Azteca』の再発を発表したPepe Californiaをはじめ、asuka ando、鶴岡龍、VIDEOTAPEMUSICがライブ、COMPUMAがDJとして登場する。河村祐介氏よりイベントに寄せた文章が到着しているので、ぜひご一読されたし。
ぺぺ・カリフォルニアが送る、晩夏の東京から夢想の楽園へと3年ぶりに帰還するバレアリックな宴
1999年にレーベル〈Hot-Cha Records〉より、その多幸感溢れるダンス・サウンドでデビューした3ピース・バンド、ぺぺ・カリフォルニア。奇しくも2000年代中頃に訪れたニュー・ディスコの熱波が運んできたいわゆるバリアリックのリヴァイヴァルを予期したような、そして共振するかのようなサウンドでダンスフロアを、バンドの躍動感溢れるグルーヴとともに楽園へと導いてきた。そして2022年、ファーストCD「Telesco」からリカットされる7インチ「Shanghai / Azteca」のリリースとともに、2019年以来4年ぶりに最高のゲスト陣とともに、〈ぺぺ祭り〉として渋谷WWWを新たな楽園へと変える。ライヴには新たな盛り上がりを見せつつあるラヴァーズ・ロック・レゲエからはasuka ando、なんびともそのチューブから発せられるムンムンの色気にノックアウトなシンガー、鶴岡龍、そしてここではないどこかにいまここで連れて行ってくれるサウンドを奏でるVIDEOTAPEMUSIC(solo set)がライヴで登場。もちろんぺぺ・カリフォルニアもライヴにて登場──バンド20年目の名コラボ『TAKE ME DOWN』を作りあげた、シンガーの武田カオリ(TICA)をゲストに迎える。またDJはさきごろ初のソロ名義となったアルバム『A View』をリリースしたCOMPUMAが登場。縦横無尽な選曲でそれぞれの楽園へと水先案内。東京のうだるような晩夏の熱帯夜に、スピーカーからひとふき、夢想の楽園へと惑わし誘う心地よい熱風が──2022年、最高の楽園体験はこの宴のサウンドが運んでくるはずだ。
河村祐介
EVENT INFORMATION
ぺぺ祭り 2022夏 ~レコ発SP~
2022.09.10(土)
OPEN 17:00/START 18:00
渋谷WWW
LIVE:Pepe California(Guest:武田カオリ)/asuka ando dub u set/鶴岡龍/VIDEOTAPEMUSIC -solo set-
DJ:COMPUMA
ADV ¥3,200(税込・1ドリンク代別)(2022年7月16日(土曜日)10:00発売)
DOOR ¥3,700(税込・1ドリンク代別)
前売券取扱箇所:イープラス<https://eplus.jp/pepe2022-0910/>
問い合わせ先:WWW 03-5458-7685 https://www-shibuya.jp/
Shanghai/Azteca
Pepe California
2022.08.31(水)
フォーマット:7インチ
A面:Shanghai(Like A Sky-Like)
B面:Azteca
予約開始:2022.07.15(金)18:00~
販売価格:¥1,800(税込)
ご予約 → http://hebuys.shop/goods_detail.php?goods_number=MMDS22005EP
ペペ・カリフォルニアのごく初期音源のアナログ再発盤。リマスタリングされ鮮やかに蘇る。オリジナルのデモカセットをアレンジしたデザインも、かつての東京から思い描いたバレアリック調でクールな装い。
今や国産バレアリックの第一人者といった趣のアーティスト、ペペ・カリフォルニアだが、彼らのごく初期のデモテープの1本が、Hot-Cha Recordsに渡って、それがファーストCDになったという事実はあまり知られていない。そのファーストCD「Telesco」とは、デモカセットに入っていた曲に数曲を加えた編集盤とも言えるダイアモンドの原石のようなもの。この頃(1999年)の日本では、今のようなハウスを軸としたダンスカルチャーと、バンドアンサンブルのミクスチャーはまだまだ未熟で、だからこそ彼らの登場は、20年後の日本の音楽史につながる予感に満ちたものであった。今回、その「Telesco」からリカットされる7インチヴァイナルの二曲は、共に件のデモカセットに収録されていたもの。中村宗一郎の手によるリマスタリングにより、新しい生命を吹き込まれ、改めて店頭に並ばれる。そしてターンテーブルに乗せたレコードに針を落とした瞬間に知るだろう、ペペ・カリフォルニアは20年前から、究極の極楽ミュージックを鳴らしていたのだと。思い起こせば1999年世紀末、イビザはすでに東京にあったのだ。なお、『Shanghai』は「Telesco」収録『Like A Sky-Like』と同曲となり、デモカセット当時のタイトルとなる。