ビヨーン・イットリングはプロデューサーとしても目覚ましい活躍をみせている。たとえば。プライマル・スクリームの『ビューティフル・フューチャー』や最新作『カオスモシス』のプロデュースを務めている。特に最新作では一部ソングライターとしてもクレジットされており、その貢献度の高さがうかがえる。アルバム毎にスタイルを変え、常に変化を続け時代の先端を行くプライマル・スクリームとビヨーン・イットリングの常に時代が求めるポップソングを作るという姿勢が見事に噛み合って劇的な変化をもたらしている。その結果が『ビューティフル・フューチャー』、『カオスモシス』だと言えるだろう。

Primal Scream, Sky Ferreira – Where The Light Gets In

さらに、リッキ・リーのプロデュース、フランツ・フェルディナンドの『ライト・ソーツ、ライト・ワーズ、ライト・アクション』のプロデュースも行っている。

Franz Ferdinand – Treason! Animals. (Right Notes, Right Words, Wrong Order)

Lykke Li – I’m Good, I’m Gone

さらに、オノ・ヨーコやノラ・ジョーンズのリミックスも手掛けており、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン以外での活動も幅広く行っている。本業以外の活動も精力的に行い、それらの活動を経て最新作『ブレイキン・ポイント』の制作に乗り出した。だから、ビヨーンのプロデューサーやリミキサーとしての経験もアルバムの音作りへのこだわりや制作への姿勢にもちろん反映されている。

MANIMAL VINYL RECORDS – ONO – PETER BJORN AND JOHN “Mrs. Lennon”

Norah Jones – Miriam (Peter Bjorn & John Remix)

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