Interview:JEREMY OLANDER/FEHRPLAY
——2013年、〈Pryda Friends〉初のツアーとして、お2人で米国をまわられたと思いますが、 ツアーの印象はどうでしたか? 他のギグと比べて何か違いはありましたか?
Jeremy Olander(以下、J) ツアーは素晴らしかった。ジョナス(フェールプレイの本名)とともに、最高の時間を過ごしたよ。また「Pryda」の看板を代表して出来たことは僕にとってもいいことだっだ。本当に自分たちのしたいことが出来た。〈Pryda Friends〉に来てくる人は、僕達の音楽を楽しみにしてくれていると感じたよ。
Fehrplay(以下、F) 最高だったよ。しかも、〈Pryda Friends〉のツアーとしてまわれたことは、ほんとに光栄だった。米国にも、僕らの音楽のファンが多くいてくれたし、それもうれしかった。
——今回の〈Pryda Friends〉初となるジャパンツアーは、どんなツアーになると思いますか?
J 僕が思うに、日本のファンは音楽をわかっていて、 また、きちんとしたアンダーグラウンドシーンが定着していると思う。僕は、1998年頃から日本にプレイしにいっているDJ達を知っているんだけども、彼らも同じ印象を持っていたよ。今回のツアーでは、たくさん新しい曲をかけるし、間違いなく、3公演とも楽しいパーティーになるはずだよ。
F とてもいいものになると思うよ! 日本にはずっと前から来てみたかったんだ。クラブシーンも素晴らしいと聞いているし、すごく楽しみだ!
——昨年、代官山UNITでプレイされていますが、その際の日本のクラブの印象はどうでしたか?
J さっき言った通り、日本にはきちんとしたアンダーグラウンドシーンがあって、とても素晴らしいと思う。去年のギグでは、人生で最高の瞬間を味わったよ。僕がプレイした音楽がオーディエンスととても深く繋がっているのを感じた。アルバム1枚書き下ろせるくらいのインスピレーションをもらった。 世界中にたくさん好きな場所はあるけれども、間違いなく、日本はその中でもトップだよ。これから先もずっと日本に来ることができればと思っている。
——初来日だと思いますが、日本についてはどのようなイメージをお持ちですか?
F そう、今回が初来日。これ以上ないくらいうれしいよ。日本には昔から惹かれるところが多いんだ。日本の豊かな文化は、ほんとに素晴らしいと思う。僕の国とは全く違うんだろうなとワクワクしているよ。
——お2人の音楽的背景を教えて頂けませんでしょうか?
J 子供の頃、楽器の演奏を習ったことは1度もなかった。 両親はさせようとしたんだけどね。自分で音楽をつくろうという意識が芽生えたのは、「テクノロジー」と「音楽」という2つの要因があった。昔は、コンピューターをいじくり回して遊んでいたんだ。そしてハウスミュージックと出会い、友達が、ほんとにシンプルな方法だけど、ベースラインと他の音を作る方法を教えてくれた。そしてトライアルバージョンのソフトをダウンロードして、色々試しはじめた。そこから全てが始まったんだ 。
F ずっと昔から、音楽は大好きだった。子供の頃のピアノを習いはじめて、12歳でコンピューターと音楽ソフトをはじめて手にいれた 。そして僕は、音楽制作にのめりこんでいったんだ。それから、イギリスで数年音楽を学んで、その後も、イギリスにとどまることにした。健全なクラブシーンがここにはあるからね。
——唯一、お2人のみ、〈Pryda Friends〉から、複数の楽曲をリリースされていますが、なにか理由は思い当たりますか?
J エリックは、僕たちのことを信頼してくれているんだと思うよ。そして僕たちがシーンに出て行くチャンスを与えてくれている。競争は激しいからね、なにかを築き上げた人の助けを得られるのは、とてもありがたいことだ。尊敬できる人物と一緒に何かをするというのもすごくプラスになっている。
F そうだね、エリックが僕達の音楽を気に入ってくれてるからだと信じたいよ(笑)。 僕達の音楽は、〈Pryda Friends〉のレーベルの音に合っているんだと思う。
——ご自身の楽曲として、“Let Me Feel(Original Mix)”が、ここ1年で最もリスナーの支持をえていますが、 この曲が誕生したきっかけを教えて頂けませんか?
J “Let Me Feel”は、「僕がDJをするときに最後にかけたいと思える曲」と思ってつくったんだ。すごくみんなに気に入ってもらっていてとても嬉しいよ。
——ご自身の楽曲として、“PHANTOM(Original Mix)”が、ここ1年で最もリスナーの支持をえていますが、 この曲が誕生したきっかけを教えて頂けませんか?
F “PHANTOM”は、実は1年以上前からはじめていたプロジェクトだったんだ。何ヶ月も車の中で試聴してつくっていったんだけど、すごくいいものができたと思っている。
——お2人の普段の生活を教えてください。また、普段聴く音楽と作る音楽は違いますか?
J ツアーに出ないときは、普段は、起きてから音楽に取り組むよ、他の種類の仕事と同じだと思う。僕は、オフィスや仕事場に行くというのがあまり好きじゃないので、家にスタジオを持っているんだ。インスピレーションが降りてきたときにいつでも制作できるようにしたいんだよ。
正直に言うと、なんの種類の音楽でも聴くよ。ゲーム音楽や90‘s POP、クラシックも聴く。
F 普段は、11時くらいに起きて、犬の散歩をしてコーヒーを飲む。それから、基本的には1日中、スタジオにいるんだ、とてもつまらない生活だよ(笑)。週末の方がもちろん楽しいね。
僕はいろんなジャンルの音楽を聴くよ。ジャズと映画音楽が特に好きだな。インスピレーションをたくさん受けるんだ。
——最近のお気に入りの曲があれば、教えて下さい。
J 最近は、Moderat(モデラット)をよく聴いている。すごく面白い音楽だよ!
F ちょっと質問とは離れるけど、すごくいい感じのDeep Houseの曲を作っていて、違う名義でリリースしたいなと思っている。
——レーベルのボス、エリック・プライズは、どんな人ですか?
J 彼のような人物は他にはいないね。エリックと仕事をするのはとても好きだし、共通の友達も多い。そして同じシティーの出身だから、すぐに仲良くなれたんだ。この業界には、たくさんうぬぼれた人達がいるけど、エリックは違う。ほんとにいい友達なんだ。
F 非常に地に足がついているし、ナイスガイだよ。必要なときには常にアドバイスを与えてくれる頼りになる人だ。
——ここ数年の間に、ダンスミュージックのシーンも変化してきていますが、ご自身では、以前と比べ、制作する音楽、DJでプレイする音楽は、かわってきていると思いますか?
J 制作の方法っていうのは、常に変化していく必要があると思う。もし1つのパターンからぬけだせなくなったら、それはつまらないね。とはいっても、きちんとした音は必要だし、全てのもののバックにストーリーを忍ばせるようにしている。自分の名義でだせないようなものはつくらないよ。ヒットレコードを作ろうと躍起になり過ぎる人もいるけど、いざヒットすると今度はその音から抜け出せなくなるんだ。そういうのは僕がしたいことじゃない。常に自分が面白くないとね!
F 常に音楽のシーンは進化していると思う。この2、3年は、商業的な音楽マーケットで、盛り上がりを見せていて、良い面と悪い面があったと思う。でも結局、質の高い音楽はいつでも生き残ると思うよ。
——公演の後は、日本で観光すると伺いましたが、何を楽しみにされてますか?
J 前回日本に来たときは、すごいテクロロジーと独自の文化が融合している光景にぶっ飛んだよ。さっきも言ったけど、日本は、僕にとって、最高の場所の1つだ。友達にも日本がどんなに素晴らしいかということをずっと話しているんだよ。桜をみるのと京都にもいきたいな。今回いけるといいな。彼女も連れて行くから、さらに楽しくなると思うし。
F 出来る限りいろいろしたいけど、京都に行きたいな。ジェレミーが連れて行ってくれることを願おう(笑)。
——最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。
J 日本に帰ってきて来れて、とてもうれしい。フロアでみんなに会えるのを楽しみにしているよ。日本のみんなは素晴らしいバイブスも持っているから、一緒に忘れられない夜をつくろう!
F 日本に来て、僕達の音楽をみんなと共有できることが待ちきれないよ。とてもスペシャルなものをお届けするからね。
Event Information
PRYDA FRIENDS PRESENTS THE WONDERLAND 2014.04.05(土)@ageHa OPEN 23:00 DOOR ¥3,500/REGULAR ADV ¥3,000/ageHa MEMBER ¥2,500 ※スクラッチ使用可 TICKET:イープラス LINE UP: 【WATER】SILENT MUSIC presents BIORIC 【BOX】Childhood Experiences Organization -原体験研究場- 【ISLAND】#AVANZA PRE-PARTY |