Rega 10th Anniversary 4th Full Album『Rega』
フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆企画Vol.5
[2017.01.04(水)-01.13(金)]

溢れ出る感情をむき出しに表現する凄まじいライブ・パフォーマンスで、もはやインストゥルメンタルバンドの枠組みを超えて各地の音好きを魅了するRega。そんなRegaが10周年を迎えるアニバーサリーの幕開け第一手として、2017年1月25日(水)にリリースする4thフルアルバム『Rega』のフルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆企画vol.5。

(vol.1及びリリース詳細はこちら、vol.2はこちら、Vol.3はこちら、Vol.4はこちら

10日間ごと、2曲ずつの期間限定フルストリーミングとして行ってきたこの企画も今回がラスト。1月4日(水)から1月13日(金)は、CD未収録曲である“Orange”と新曲“Wreck”が試聴できるようになっている。これまでの再録曲は、当時存在したメンバーによるセルフライナーノーツと、再録にあたって再執筆したセルフライナーノーツを読みくらべるものだったが、今回は当時のライナーが存在しない楽曲のため、楽曲自体の解説と各メンバーのライナーを掲載する。さらに、“Orange”に関しては、MVが公開となっているのでぜひチェックしてみてほしい。

9. Orange

Rega / Orange

楽曲について

前任のギターが脱退し、現ギター四本晶が加入して最初にできた曲。CD未収録曲ながら、ライブでは度々演奏されてきた。Orangeとは太陽のことを指すが、沈んでいく夕陽だけでなく、登っていく朝陽の両方が含まれている。今回4thフルアルバムに収録されることになったのは、前レーベルを離れることになり、暗中模索していた中で10周年を迎えてリリースできる作品という、当時の状況と重なる部分がある点にも意味があるようだ。

2017年1月現在

井出竜二(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio1-100x100
広島のフェス・フェスタデラマに出演した時に、曲のタイトル決まったんやっけなー。記憶曖昧ですけど。晶が入って初めてできた曲です。Aメロとサビ同じコード進行でってオーダーしました。その頃はライブの最後にいつもやってました。毎回、なんだか淡い気持ちになってました。晶の持ってるモノは僕の中には無いものです。メンバーみんなそうですが。晶が入った時、オマー・ロドリゲス・ロペスとジョン・フルシアンテが一緒のバンド居るくらいやばいツインギターになりたいって言ってたなー。今どーなんでしょうね。もうあの頃の事は思い出せないくらい色んな事がありましたが、この曲をやってる時はメンバーが抜けていった時の事とか、コーヒー飲みながら夢を語った時の事とか、晶が一回辞めたいって言った時の事とか、ツアー中それを撤回した時の事とか、大阪で喧嘩した時の事とか……、走馬灯の様に駆け巡ってますねー。その頃録った時よりはいい演奏できてる気がします。山中湖で録ったはずなんですけど、エンジニアがスポーツカーみたいなの乗っててみんなでイニシャルDさんってアダ名付けてましたね。すみません。愛媛のフェスでやった時、外国の方が熱くこの曲について感想を伝えてくれた事があったんですよ。その時その方涙浮かべてて、その涙をみて あぁ なんだか知らんけどそんな感動してくれたんだなー。この曲も喜んでるよ。と、思いました。そんな曲この先どれくらい作れるのかな。

音楽は素晴らしいですね。

四本晶(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio2-100x100
やはり、この曲はいつ聴いても沁みます。これを聴くと、メンバーと一緒に過ごした時間や出来事が一気にフラッシュバックしてきます。なんたって僕が入って一番最初に出来た曲。思い入れが無いはずがありません。よね。アレンジに関しては昔とそんなに変わっていませんが、“JOG”と同じく、プレイ面でかなりの深みが出たんじゃないでしょうか。弾いていると過去を思い出したり、妙な安心感が出てきたり、何かと不思議な曲です。再録バージョンは音にアコースティック感がありますよね。それぞれの楽器の音の生々しさと、楽曲が持つ優しさが増し増しになっていると思います。個人的に、ポコポコ言ってるスネアの音が大好きです。

青木昭信(Ba)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio3-100x100
ビクター会議室でアキラに電話をかけたな。今でもよく覚えてる。

彼の人柄が色濃く出た曲であり、ひとつの節目に出来た曲。ライブ中メロディーと曲構成にそのまま持っていかれそうになるときがある。演奏中は少しドライな面を持つ事を意識しているがそれでももっていかれる時がある。涙が流れるときもあったりして。おいおいって。

全く不思議な曲です。

三宅隆文(Dr)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio4-100x100
晶が加入しての一曲目です。思い出の曲ですね。この曲は原曲と再録とであまり変わってないように思えますけど、音が変わったり走り具合が変わったりと、違う変化をしている曲です。Regaの曲で一番の歌モノになってると思います。

10. Wreck

楽曲について

前作のミニアルバムである『Among the flow』がリリースされた後に、次のフルアルバムに向けて創られていた曲。ただ、そのアルバムに向けての制作がうまくいかず、さらにレーベルを離れなければならない事態になり、行く当てのなくなった曲でもある。そんな濃霧が漂った状態で、難破船という意味合いの“Wreck”というタイトルがつけられた。それが今回、新曲として4thアルバムに収録されることで、5枚目のオリジナル・フルアルバムへの道筋を明確にしてくれた、次への幕開けの曲にもなっている。

2017年1月現在

井出竜二(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio1-100x100
この曲つくってる時の事何一つ思い出せないんですよね。バンドの状態どんな感じやったっけなー。聴いてるとポゴダンスしてるパンクスとか思い浮かびますね。僕は。ギターの掛け合いも粋ですねー。ブレイクのベースむずそう。晶のギターヒーローみたいなフレーズありますよね。毎回そこの晶の顏を横目でみて、笑いこらえてます。ハイハット気持ちいーすよね。そーそー、流しで聴いてるとみーくんのハット気持ちいーんすよね。口ずさめる感じで、なんかそれ歌ってる自分がいました。歌ってるやん、みーくんって。Regaってどう形容したらいいんでしょうね。僕もわかりません。分析を試みましたが、足りない脳では無理でした。口下手な男4人が必死で何かを産み出そうと、もがいてる。そうして産声を上げたモノがRegaなんですよね。今回こういう機会を与えて貰って、少しでも次に活かしたいなぁと思いました。振り返ることなんか無かったけど、こうでもしないとそんな事一生しないと思います。あと10年経った頃、またこの事を思い出すと思います。その頃にはヤバい曲いっぱい出来てるといいなぁ。そしてそれを待ってくれてる人が1人でも居たら、そんな事があるならば、とても素敵な事だよね。

四本晶(Gt)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio2-100x100
数年前に、Salt Cathedralというアメリカのバンドと一緒にツアーをしたのですが、そのバンドのギターのNicoという男が本当に気持ちいいギターを弾くやつでして。

浮遊感のある唄に、コミカルな単音フレーズを重ねてくるんです。日本でいうと、ZAZEN BOYSのギターの吉兼さんのプレイを、もうちょいソフトにした感じでしょうか。

“Wreck”のイントロ明け、Aメロのギターフレーズは、そんなNicoのギタープレイに絶大な影響を受けてつけました。単音でコミカルなギターフレーズ。中盤、そんなフレーズを、僕は丸く、滑らすように、竜二さんは荒く、刻みつけるように弾いています。

そこら辺の2人のかけ合いプレイの対比も面白い所だと思います。リフ全開。リフごり押しの新曲です。

青木昭信(Ba)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio3-100x100
前回『Among the flow』というミニアルバムを発表した。その後、その中を漂っていた。放り出された大海原。自分の場所がわからない日々が続く。ライブでは結構披露してきたこの曲はそんな時期に生まれた曲です。

途中のベースラインが生まれた時、あ、俺天才。って思いましたね。まぁこの10年幾度も思ってるんですけどね。その逆も然りで。ディスカッションからその中を漂う日々に10年前を想う。初志貫徹。舵はなかなか思うように動かない。難破船がたどり着いた島を想い描きながら、次回作を制作している所であります。

三宅隆文(Dr)

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 bio4-100x100
新曲ですね。この曲はイントロからずっと、緊張感のある曲に仕上がってると思います。ドラムのアプローチとしては、基本ダーッダーッという意識で叩いてます。目眩く展開していく、面白い曲になってます。

EVENT INFORMATION

4thアルバム「Rega」リリースパーティー
Album Release Party「Rega 10th BIRTHDAY」

2017.01.13(金)
OPEN 18:30/START 19:00
梅田Shangri-La
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(ドリンク代別途必要)
Guest:Sawagi
ぴあ(P:314-686)、ローソン(L:57763)、e+

2017.01.20(金)
OPEN 18:30/START 19:00
新代田FEVER
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(ドリンク代別途必要)
ぴあ(P:314-309)、ローソン(L:74627)、e+

詳細はこちら

RELEASE INFORMATION

4thFull Album『Rega』

Rega、10周年記念!4th AL『Rega』フルストリーミング試聴&セルフライナーノーツ再執筆! Vol.5 4th-AL_Rega_Cover_sl-700x700
2017.01.25(水)リリース
Rega
¥2,300(+tax)
【収録曲】(全12曲)
1. mexico
2. endoor
3. Q
4. DOSEI
5. pingpong
6. Sunship
7. Dress
8. JOG
9. Orange
10. Wreck
11. VIP -O.N.O Remix-(THA BLUE HERB / STRUCT)
12. VIP –oma Remix-(REVITALIZED / STRUCT)

WDSR-001
WORDS Recordings
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