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[ササクレフェスティバル]会場のWOMBに入ると、New Eraを被った若者から原宿系のコーディネイトをした女の子、はたまたスーツを着たサラリーマンまでが入り口にたむろしていた。

3杯目のハイネケンを片手に、ふつふつと静かに衝撃を受けていた筆者にさらに追い打ちをかけたのはまぎれもなく大森靖子だった。どんなオファーも断ることがないらしい大森靖子の鳴らすニコニコと虚空の狭間を行き来するササクレブルースはまさにエキサイティングフラッシュで、アコースティックギター1本とマイクだけとは思えない彼女の圧倒的なパフォーマンスとスタイルからは、強い執念のようなものを感じた。そんな彼女のライブに釘付けになったお客さんは筆者以外にも当日多くいたことだろう。

続けて登場した三回転とひとひねりは、7月に〈術ノ穴〉から発売された『回覧盤』から、“仮設5号機”や、“稲荷~三回転とひとひねりのテーマ”などのユニークなナンバーを演奏。初めての大きなイベント出演にも関わらず堂々としたパフォーマンスを披露したキュートな彼女たちに、会場からはたくさんの笑みがこぼれた。そして、ダンスビートからバンドサウンドへ移行した4Fのフロア全体を続けて登場したロック・ポップ・バンドのパスピエがさらに“フィーバー”させる。ボーカルのなつきは縦横無尽にステージ上を動きまわりダンス。躍動感のあるパフォーマンスに観客は歓声をあげ続けた。“カーニバル”演奏時が当日いちばんの盛り上がりを見せていた。

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もう何杯目のビールなのかも分からないビールをグビグビ飲みながら、本日のトリである泉まくらを待っている筆者の横にはLEO今井が立っていた。我々観客だけじゃなく、アーティスト自身もわくわくして楽しめるイベント、それが<ササクレフェス>なんだと思った。泉まくらのパフォーマンスはとても繊細だったが、まるでキャンドルの火のようにゆっくりと会場を温め、そしてしっかりとその声は最後まで力強く燃え続けた。大島智子の映像がひたすらスクリーンに映されるなか、パスピエのボーカルなつき、そしてキーボードの成田ハネダが参加したアンコールの“最終電車”は、イベントの終幕に相応しいドラマチックなコラボレーションだった。それはまるで、サウンドは違えどササクレているアーティストが一斉に集い、そしてそれを純粋に楽しみに来た多種多様なお客さんがクロスオーバーしていたこの日の<ササクレフェス>を体現しているかのようだった。

text by 菊地佑樹
photo by 荻原大志

★Qeticでは後日、泉まくら×三回転ひとまくら×Fragmentの鼎談インタビューを掲載! お楽しみに!!

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Qetic編集部

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