新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ライブハウス・ナイトクラブ・劇場などの文化施設でイベントの自粛が要請されている。さまざまな文化施設が経営危機に直面している中、これらの対策に助成金を求める署名運動「SaveOurSpace」が発足した。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための文化施設閉鎖に向けた助成金交付案

嘆願書では、感染防止対策として営業停止の必要性について理解を示すとともに、経済的事情から営業を続けざるをえない状況に陥っていることを説明。文化施設の従業員のみならず、イベントへの出演者や多くの関係者に大きな被害が発生していることを報告している。

日本政府、国会議員の皆さまへ
現在、ライブハウス・ナイトクラブ・劇場は、新型コロナウイルスの影響により経営の危機に瀕しております。イベントの自粛要請、不要不急の外出の自粛要請のなかで、公演の中止が相次ぎ、売り上げの急落が起きています。
今この状況下では集団感染の発生を防ぐことが大切なことだと理解をしながらも、経済的な事情により営業を続けざるをえない状況に陥っています。
そして、その状況下で従業員はもちろん、出演者、音響エンジニア、照明エンジニアなど多くの関係者にも大きな被害が発生しています。
 
そこで、我々は感染拡大を防ぐため、各会場の代表者を主体として、政府が収束を発表するまでのあいだ会場に観客を入れることの停止を検討しています。
感染拡大の防止に向けた客入れの停止を行うために、自粛要請が始まった2月26日から政府が収束を発表するまでの期間を対象期間として設定し、助成を国へ求めます。
この助成には、施設の維持費、従業員の給与、イベントの製作経費(出演料、音響、照明)などを含みます。
また、新型コロナウイルスの影響でこれまでに中止にした公演に関しては、実損額を提示し、同額の助成を求めます。
 
他業種と比べて集団感染の発生の可能性が高い場所であることは事実であり、いま感染の拡大を防ぐことはとても重要な事であると考えております。
この助成案を実現して頂けたら、文化施設、従業員、出演者、関係者、一丸となり新型コロナウイルスの収束へ尽力いたします。
 
また、会場閉鎖期間中は、無観客でのライブストリーミングなどにシフトし、集団感染のリスクを排除した状態で文化の継続と発展のために出来ることを模索致します。
 
#SaveOurSpace

引用元:新型コロナウイルス感染拡大防止のための文化施設閉鎖に向けた助成金交付案

「自分の人生に音楽が関係あると思う方」も署名可能

運動の発起人はDJ NOBU、Yu Suganami(Live Haus)、篠田ミル、Lark Chillout、Mars89ら。現在、賛同員には坂本龍一や加山雄三、後藤正文、コムアイ、水原希子らが名を連ねる。音楽関係者のみならず、観客やリスナー、「自分の人生に音楽が関係あると思う」方々も署名可能。3月30日夜までに10万人の署名を目指す。賛同する方々は、ご署名を。

署名はこちらから