コロナウイルスの影響で開催を見送った2月27日<詩情の人 – 小林勝行+曽我部恵一+鬼 –>の振替公演が7月14日(火)に開催決定した。
<詩情の人 – 小林勝行+曽我部恵一+鬼 ->
神戸のラッパー・小林勝行は光永惇監督によるドキュメンタリー映画『寛解の連続』が2019年に公開。6年間に渡り自身の姿を追い続けた本映画の上映と並行し精力的に活動を続け、儚くも力強い彼の世界観を表現する。
WWW初登場のラッパー・鬼は犬式のDr,Kakinuma、The FUNKY PERMANENTSのBassTOMをメンバーに迎えた自身のバンド「ピンゾロ」を携えバンドセットで出演。2018年には女性シンガーの酒匂ミユキ等を客演に迎えた『DOPE FILE』をリリース、ヒップホップクラシックでもある“小名浜”とはまた違う、昭和歌謡や新宿ゴールデン街の香りを思わせる鬼のアダルトな一面を垣間見ることのできる一夜に。
そしてラッパー二組の中で異彩を放つのはサニーデイ・サービスより曽我部恵一。これまでも数多くのラッパーを客演に迎えて来た彼が、2018年に4年ぶりのソロアルバムとしてリリースし反響を巻き起こした全編ラップのヒップホップアルバム『ヘブン』の完全再現セットを、今回本邦初公開予定。
この機会をお見逃しなく。
オファーの時にタイトルが決まっていたかは知る由もないが、依頼を受けた3人は瞬時に企画者の意図と情熱を汲み取ったのではないかと推測する。
ヒップホップのラッパーとして活動してきた小林勝行と鬼の2人だが、両者とも己の魂の声に忠実なあまりにラップ(そしてヒップホップという音楽文化)そのものの意味とあり方を問い返すような切実な作品を残してきた。
一方、元々ラッパーではない曽我部恵一は2018年にラップ・アルバム『ヘブン』を発表してわれわれを驚かせてくれた。そんな彼はこの日「『ヘブン』の完全再現セット」をやるという。
僕は彼ら3人のライヴをそれぞれまったく別の環境で観たことがある。ステージでの気迫と存在感は言うまでもなく常人のそれではない。
この3マンを目撃することで、詩、ラップ、またヒップホップについての、これまでとは違う考えと感性の芽生えに出会えることを確信している。
(二木信)
こころの奥の暗い場所に、言葉という灯りをたずさえて分け入っていく。それを17文字、31文字に削ぎ落としてみせるのが俳句や短歌で、音の隙間を埋めるようにリリックで満たすのがラップなのか。
ついに表面張力の限界を超えて、グラスの縁から溢れる瞬間のエモーション。それがヒップホップのスリルである。
(都築響一)
EVENT INFORMATION
詩情の人 – 小林勝行+曽我部恵一+鬼 –
2020.07.14(火)
OPEN 19:00/START 19:30
WWW
出演:小林勝行/曽我部恵一/鬼(withピンゾロ)
Flyer Design:SOLID
ADV ¥2,800/DOOR ¥3,300(税込/ドリンク代別/オールスタンディング)
チケット:4月18日(土)10:00- e+/WWW店頭
問い合わせ:WWW 03-5458-7685
※チケットを購入済みでで振替公演への来場が叶わない方には払い戻し対応を行う。詳細は公演ページにて。