よいよ今月9月20日(土)に開催となる、都市型音楽フェスティバル<StarFes.’14>。 第3回目を迎える今年は<BIG BEACH FESTIVAL>などで知られる千葉・幕張海浜公園に舞台を移し、世界30ヵ国以上に支部を持つメディア「VICE Japan」がオーガナイズを務めるとだけあって、過去最大の観客動員数が予想されている。その理由のひとつが、大胆かつエッジの効いた出演ラインナップだろう。

<StarFes.’14>を楽しむために知っておくべき9つのこと

USのレジェンドから実力派の国内アクトまで、
豪華絢爛なラインナップ

過去にもUNKLE(アンクル)、SYSTEM 7(システム 7)、電気グルーヴ、スチャダラパー、THE ORB(ジ・オーブ)、そしてTHEO PARRISH(セオ・パリッシュ)といった実力派アクトが国内外から顔を揃えてきたが、今回はまさに規格外。現時点でNAS(ナズ)、ERYKAH BADU(エリカ・バドゥ)、PUBLIC ENEMY(パブリック・エナミー)のようなレジェンドをはじめ、MARK FARINA(マーク・ファリナ)、BOREDOMS、DJ KRUSH、the band apart、さらにはZAZEN BOYSというワールドワイドに活躍するトップ・アーティスト/バンドが発表されており、SNSでも大きなバズを巻き起こしたことは記憶に新しい。

特筆すべきは、超名盤『イルマティック』(94年)の20周年スペシャル・セットを本邦初披露するナズ。レア音源を追加収録したリイシュー盤『イルマティック XX』のリリースと、ドキュメンタリー映画『Nas/タイム・イズ・イルマティック』の日本公開直後という絶好のタイミングだけに、ファンならずとも必見だ。2013年にロックの殿堂入りを果たしたパブリック・エナミー(以下、PE)は、今度こそフレイヴァー・フレイヴを含む完全体としてカムバックしてくれるのか……? という点も大いに気になるが、そんなPEのパーカーを愛用していたネオ・ソウルの歌姫=エリカ・バドゥの出演決定はこの上ないサプライズ! 近年はMV撮影のためジョン・F・ケネディ元大統領の暗殺現場を全裸で歩いたり、テレビ中継に乱入するなど奇行ばかりが目立ったけれど、2010年の『ニュー・アメリカ・パート・ツー (リターン・オブ・ザ・アンク)』以来ご無沙汰となっている新曲にも期待・大だ。

ごった煮フェスの集大成!? 
一期一会のライヴ体験を、リーズナブルな価格で

アメリカでもそう簡単には揃わないヒップホップ/R&Bの大御所が一堂に会するばかりでなく、お財布に優しいリーズナブルなチケット価格も嬉しいポイントだ。一般的にアーバン系のライヴ/イベントは敷居の高いイメージもあるが、<StarFes.’14>は超早割、早割一次、早割二次、一般前売り一次(なんと4,500円~8,000円!)といった購入が早ければ早いほどオトクなカテゴリー制を導入。第1弾ラインナップの発表よりも前にチケットをGETした読者は正真正銘の勝ち組とも言えるが、ナウ・オン・セールな一般前売り二次でもわずか10,000円、充分にモトが取れることは保証しよう。ちなみに、イープラス限定でVICEオリジナルTシャツ付チケット(13,000円)も発売中なので、併せてチェックしてみてほしい。

【特集】出演アクトも規格外。<StarFes.’14>その全てを味わい尽くすには? music140903_starfes14_t

VICEオリジナルTシャツ

フェスの醍醐味といえば一期一会のライヴ体験だが、先述のナズやエリカ様はもちろん、砂浜の特設ステージにて数十名の演奏者を円輪配列したサーキュレーション・システムで登場するBOREDOMSのステージも、日本で見られるのは今回の<StarFes.’14>だけである。VICE Japanは2.5Dとタッグを組んだ<THE OTHER NEWEST ONE>のように、ハードコア・バンドとアイドルを対バンさせるなど挑戦的なイベントを実現させてきた確信犯だが、<StarFes.’14>はその集大成――というか最高到達点とも呼べるかもしれない。まだまだ驚きの追加アーティストも控えているということなので、続報を楽しみに待つべし。

さて、ここからは出演アーティスト/バンドをもっと掘り下げて、オススメのライヴ動画と併せて紹介していく。予習に使うもよし、当日に向けてテンションを高めるために使うもよし! <StarFes.’14>を思う存分味わい尽くすためのレシピとして、役立ててもらえたら幸いだ。

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