【ライブレポ】ドリカムやORANGE RANGE、THE BAWDIESが登場！夏の終わりを彩るSPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016を振り返る

雨がまだまだ止まないLAKESIDE STAGEを次に揺さぶったのは、心地良いメロディと叙情性が心をぐさぐさと刺すフジファブリック。土砂降りで地面はぬかるみ、多くの人々が屋根の下に避難していたにも関わらず、“Suger!!”の《全力で走れ》というサビに合わせるかのようにフジファブリックの音を感じようと走り出す人続出！　“若者のすべて“では夏の終わりを見事に彩る切なく優しいメロディを届けてくれた。

だんだんと空が薄暗くなるなか、なんとなく弱まる足音。昼間の豪雨からは想像もできない「晴れ間」を見せてくれたのは8年連続出場し、もはや＜SLS＞には欠かせない存在のTHE BAWDIES。ボーカルのROY曰く自称「サンシャインボーイズ」の彼らが今年もやってくれました！　最高のシチュエーションで唯一無二の圧倒的な音楽が鳴り響き、早くも夜の＜SLS＞会場はテンションマックス！　「HOTDOG〜！」というROYの問いかけに「食べたい〜！」と観客が応え演奏が始まるなど、お茶目に格好よすぎるTHE BAWDIESの魅力が全開のステージとなった。

THE BAWDIES / SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016

夕方のFOREST STAGEで大きな存在感を見せつけたのは＜SLS＞初登場のORANGE RANGE！　大ヒット曲“上海ハニー”に始まり、“以心伝心”や“ロコローション”など、盛り上がり曲全開で観客の興奮を煽り続けるORANGE RANGE。お祭り騒ぎの狂騒なリズムに会場のヒートアップは止まらず、いつまでも余韻に浸っていたくなるような熱で会場を包んだ。

ORANGE RANGE / SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016

そして、＜SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016＞2日目のトリを飾るのは、国民的ポップバンドDREAMS COME TRUE。最初に歌った “LOVE LOVE LOVE”ではしっとりとした歌声を会場に響かせ、“サンキュ“や“大阪LOVER”などヒット曲を次々と披露。“うれしい！たのしい！大好き”では、観客も「大好き！」と声を揃え、名曲を楽しんでいた。悪天候をもろともせず会場のテンションをぐんぐん高め、アンコールの“何度でも“ではいままでにない一体感と感動！　会場全体がボーカル吉田美和の美しい歌声に酔いしれ、拍手喝采のなか＜SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016＞2日目は幕を閉じた。この世界に音楽があって良かったと心から思わせてくれるバンドはそうそういない。DREAMS COME TRUEが過去最高の感動の雨を＜SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016＞に降らせたことは間違いないだろう。

DREAMS COME TRUE / SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2016

どんなに遠い場所でも、天気が悪くても、構わずに聴きたい音楽のために出かけるとき、改めて音楽が好きだ！　という想いに気付く。来年の夏もまた、音楽を愛する楽しさを思い出しに、＜SLS＞へ出かけたいと思う。